文字サイズ

総合建設事業者DX推進者限定Meet Up in 東京

ANDPAD ONE Meet Up イベントレポート #11

目次

  1. 「選ばれる組織」になるために。DXでつくる心理的安全性
  2. 2社が語る、「人」と「デジタル」の融合
    1. ライフデザイン・カバヤ|中途入社組が輝く「ボトムアップ」の組織づくり
    2. ファーストコーポレーション|建設ディレクターによる「本気の新・4K」
  3. 参加者の声と、これからのANDPAD ONE Meet Up

2025年11月21日(金)、総合建設事業者に携わるDX推進者のためのユーザー交流イベント「ANDPAD ONE Meet Up」をアンドパッド本社にて開催しました!

今回のテーマは、建設業界にとって喫緊の課題である「人材の『採用・育成・定着』とDX」です。「2024年問題」や慢性的な人手不足に対し、デジタルをどう活用して「人が育ち、辞めない組織」を作っていくのか。

この難題に対し、ANDPAD AWARD受賞企業であるライフデザイン・カバヤ株式会社様、ファーストコーポレーション株式会社様の2社をお迎え。ANDPADを活用しながらこの課題に取り組む両社にお話をいただき、「採用」「育成」「定着」について学び合い、ともにアップデートをしていこうという熱気あふれる会の様子を、ダイジェストでお届けします。

 

「選ばれる組織」になるために。DXでつくる心理的安全性

ANDPAD ONE Meet Upは、DX推進というミッションを担う皆様が、同じ志を持つ仲間と繋がり、学び合うためのコミュニティイベントです。

会の冒頭で、コミュニティマネージャーの平賀からは、建設業界の就業者構造がいわゆる「ひょうたん型(30〜40代の技術者が不足)」になっている現状に言及。 「Z世代は、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視しながらも、自己成長とやりがいを求めています。DXによってムダな業務を減らすことは、単なる効率化だけでなく、若手が本来の業務に集中し、キャリアへの安心感(キャリア安全性)を持つための土台となります」と、DXが「採用・定着」に直結する重要性を語りました。

当日は、総合建設業に携わるDX推進者の皆様にお集まりいただき、イベントがスタートしました。


 

2社が語る、「人」と「デジタル」の融合

今回のイベントでは、ANDPAD AWARD ユーザー部門受賞企業であるライフデザイン・カバヤ 執行役員 特建事業本部長 近藤 晋太郎様、工事部 特建工事課 大西 泰平様と、ANDPAD AWARD DXカンパニー部門 カテゴリ大賞受賞企業のファーストコーポレーション 工事部 建設ディレクターグループ 宗 悠紀子様、同じく和田 夏実様の2社4名にご登壇いただきました。当日の発表では、単なる事例紹介にとどまらず、参加者からの鋭い質問が飛び交う「対話」の場となりました。

ライフデザイン・カバヤ|中途入社組が輝く「ボトムアップ」の組織づくり

特建事業部は、設立から10年足らずで売上高を約10倍(今期見込200億円規模)に伸ばす急成長を遂げています。その組織の大半は中途採用者です。 近藤様は「中途採用中心だからこそ、文化の融合が重要」と語り、ユニークな取り組みとして「若手会議」を紹介。これは、現場所長ではない若手メンバーだけで業務課題や改善案を話し合い、それを「所長会議」に上げてルール化するというボトムアップの仕組みです。
会場からは「具体的にどのようなテーマで話し合っているのか?」等、運用に関する具体的な質問が相次ぎました。

ライフデザイン・カバヤ株式会社 執行役員 特建事業本部長 近藤さん(左)、工事部 特建工事課 大西さん(右)

 

ファーストコーポレーション|建設ディレクターによる「本気の新・4K」

同社は「2024年問題」への対策として、現場監督を「ビルダー」、現場事務を「アシスタント」と呼称変更し、新たに「建設ディレクターグループ」を発足させました。 ANDPADを活用して現場の事務作業を遠隔で一括サポートすることで、現場担当者の残業時間を約36.6%削減することに成功。さらに、生まれた時間を資格勉強に充てることで、一級建築施工管理技士(一次検定)の合格率が全国平均を大きく上回る63.15%(建設ディレクターグループは全員合格!)を達成するなど、生産性向上と人材育成を両立させた驚異的な成果が発表されました。

その画期的な成果に対し、「バックオフィス人材の強化をしたい」という参加者が多く、建設ディレクターの取り組みや運用について質問が寄せられました。

新4Kを目指し、カッコいい作業着を制作中の同社。現在の作業着のファーストコーポレーション株式会社 工事部 建設ディレクターグループ 宗さん(右)とモックアップ版を着て登壇する和田さん(左)

2社の発表中は、多くの参加者が深く頷きながらメモを取る姿が見られ、登壇企業のお話に熱い視線が注がれる、非常に濃密な時間となりました。

発表後のワークショップでは、「DX推進のリアルな悩み」や「今取り組んでいること、今後取り組みたいこと」についてディスカッション。
「ベテラン社員からの反発をどう乗り越えるか?」「協力会社への説明はどう進めたか?」「若手のモチベーションを上げるには?」等について意見やノウハウを参加企業同士で共有。また、AIの業務活用について最新の知見を交換し合う姿は、まさにDX推進に真剣に向き合う同志たちのコミュニティそのものでした。

 

参加者の声と、これからのANDPAD ONE Meet Up

参加された方からは、「初めて参加したが、意見交換や交流の場として非常に刺激的で面白かった」「もっと視点を外に向けて、色々な会社の取り組みを聞いてみたいと思った」「ANDPADを利用して課題を解決しやすくしている点が参考になり、知見が広がった」といった、前向きな感想を多数いただきました。

ANDPAD ONEでは、今後も様々な業種・テーマでMeet Upを開催予定です。「仲間と繋がりたい」「他社の話が聞きたい」という方は、ぜひ次回のイベント開催も楽しみにお待ちください!

 

>>登壇企業様の具体的な取り組みについて、下記リンクよりご覧いただけます。

▼ライフデザイン・カバヤ株式会社様の取材記事はこちら

▼ファーストコーポレーション株式会社様のANDPAD AWARD 2025の取材記事、審査会・決勝プレゼンの動画はこちら

 

>>ご参加企業の記事はこちら

▼伊米ヶ崎建設株式会社様の取材記事、動画はこちら

▼上村建設株式会社様の取材記事はこちら

▼株式会社平成建設様の取材記事はこちら

▼株式会社ユニホー様の取材記事はこちら

 

企画・編集: 平賀豊麻
執筆・編集: 田中萌菜
デザイン: 漆間健介
リンクをコピー
Facebook
X
  1. ホーム
  2. ゼネコン・オーナー
  3. 総合建設事業者DX推進者限定Meet Up in 東京
  1. ホーム
  2. ゼネコン・オーナー
  3. 総合建設事業者DX推進者限定Meet Up in 東京