〜前編〜「家」・「人」・「会社」全てが 100年健康な家づくりを目指して

  • 戸建て
  • 注文

近代ホーム株式会社様
代表取締役社長 松本典朗氏
専務取締役 陳 鵬氏

100年後でも資産価値の残る『百年健康住宅』(FPの家)で、上質で安心な暮らしを提供している近代ホーム株式会社。高性能で長持ちする家づくりを実現するレンガ造りの家が同社の特徴だ。現在二代目である代表取締役社長・松本典朗氏と、輸入関係、経理、総務など品質管理の部門を担う専務取締役・陳 鵬氏にお話を伺った。前編は、同社を語るうえで欠かすことができないレンガ造りの家づくりの特徴や強み、顧客満足への取り組みについて紹介する。

高品質・高性能の家づくりを追求し たどり着いたレンガ造りの家

1982年に先代である松本祐氏が創業し、地元横浜エリアを中心に高品質かつ高性能の住宅を提案し続け、延べ1200棟以上の実績を誇る近代ホーム。代表取締役社長・松本氏に、先代から継承した同社の家づくりへの想いを伺った。

横濱赤レンガの家「デザインセンター」

松本氏: 「家づくりにおいて何よりも大切なのは、長持ちすること。一般的な住宅は30年で建て替えが必要になります。例えば同じ坪単価の場合、建物の寿命を60年に延ばすことができれば、それだけ資産価値が残るということになります。同時にランニングコストやメンテナンスのしやすさも重要なポイント。家自体の気密性、断熱性を高くして計画的に換気を行うが、機械設備に頼り過ぎないほうが結果的にコストは抑えられる。だから、当社の家づくりはスケルトン部分の基本構造は頑丈で地震に強く、メンテナンスがしやすく省エネであることにこだわり続けています。」

こうして長持ちする家づくりを追求し続けてたどり着いたのが、日本では珍しいレンガ造りの家だった。輸入住宅のような意匠性というよりも、材としての耐久面に惚れ込んだ。一棟に使用するレンガはおよそ1万個。レンガの調達から職人の手配までを国内で賄おうとすると膨大な費用がかかり、お客様の手に届かなくなってしまう。そこで、中国でレンガを製造・輸入し、レンガ職人は外国人技能実習生を採用することで、材料費と人件費のコスト削減を実現させた。

松本氏

陳氏: 「レンガは国内で極力在庫を持たず、使用分をその都度中国に発注しています。現在は、上海と大連から輸入しています。在庫を抱えないことによるコスト削減はもちろんですが、レンガはその時々の焼き加減によって発色が変わるため、ストックしておいたものと組み合わせて使うことが難しいというのも理由の一つです。」

画像を共通言語にすることで スピードと精度を上げる

建築費用に比例してお客様の家づくりへの意識やりこだわりも強まる傾向がある。それに伴い、多くの打ち合わせを重ねて設計申込みから着工までの期間が長期化してしまうことは高価格帯の注文住宅を手掛ける企業の多くが悩まれる問題である。このことについて同社に伺うと、デジタルを活用した取り組みによりスピーディーかつ密度の高いコミュニケーションを実現していることがわかった。

松本氏

松本氏: 「初来訪から申込みまでは平均2〜3ヶ月。まず、初来場の際はいきなりモデルハウスをお見せするのではなく、お客様が実現したい暮らしや家づくりの考え方などじっくりディスカッションするのが当社の『鉄の掟』。モデルハウスの見方や感じ方についても指南し、注文住宅の真髄をご理解いただきます。その後、モデルハウス見学や宿泊体験などを通して、当社のことを知っていただく機会を設けています。」

また、プランニングでは平面間取図ではなく、CGで作成したパースを使用する。立体的な空間として確認できる画像を共通言語にすることで、お客様もイメージしやすくスムーズに判断ができ、このスピード感を生み出しているのだ。これにより、契約後の仕様変更も極力抑えることも可能になる。

陳氏

陳氏: 「CGを使用したプランニングはオンラインでの打ち合わせにも対応しやすく、受注にもつながっています。オンラインの打ち合わせに慣れていない時期は不安に思うスタッフもいましたが、全社員が日替わりで朝礼当番となり、オンラインでの3分間スピーチをする『朝礼リレー』をして、コミュニケーション力を磨いています。」

継続的な顧客接点をもち アフターフォローを徹底

丁寧な仕事と設計・デザイン・施工・アフターサービスを提供するため、建築可能エリアを神奈川県(横浜市内・川崎・県央・湘南・横須賀)と東京の南西部を中心に絞り、地域に密着した事業展開でお客様の満足度に対しても長期的視点で取り組みを徹底。年2回お客様感謝祭を開催し、入居者や検討者との交流の場を設けている。

松本氏: 「社員と協力業者が飲食物をご用意して、お客様をおもてなししています。入居者の皆様とは日々の暮らし相談をはじめ屈託のない意見交換ができる貴重な機会であると同時に、当社を検討しているお客様にはさまざまな築年数の入居者のリアルな話を参考にしていただいています。2020年はコロナ禍で開催を見送りましたが、今後もお客様との繋がりを大切にしていきたいと考えています。」

更に、こうしたイベントに参加できなかったお客様に対してのケアも怠らない。定期的に訪問ケアを行なっている。

陳氏: 「ご入居されて5〜6年以降のお客様はイベントに足を運ばなくなるケースが多いので、毎年同じ担当者がお伺いして、お客様との関係性を築いています。これは新人教育の場でもあって、顧客訪問を通して当社の家づくりを学ぶ機会としても大切にしていることです。お客様のご相談役となることで、将来的にリフォームなどの引き合いにつながることもありますからね。」

同社の掲げる『百年健康住宅』とは、建てた後のケアも含めて100年快適に住み続けられる家。家という箱だけでなく、そこで100年続く暮らしに対して責任を持つという覚悟を強く感じた。

後編では、近代ホームの第二創業期の経営面での取り組みと、今後の展望について迫る。

後編はコチラ

近代ホーム株式会社
https://www.100kj.co.jp〒234-0054
横浜市港南区港南台4-21-17
代表取締役 松本典朗
設立:1982年2月

取材:渡邊泰右、平賀豊麻
編集:金井さとこ