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〜前編〜「月4棟着工」の達成を目指して 現場の見える化で効率化に挑む

豊中、吹田、高槻といった大阪の北摂エリアを中心に、質の高い家づくりを提供する本格木造注文住宅メーカー、福山住宅株式会社。2×4工法を日本でいち早く採用した、「強い家づくり」の草分け的な存在でもある。周辺の不動産企業との連携も固く、エリアに根付いた情報網の広さも人気の理由だ。今回は、建設部 部長資材商品開発担当 増田祐嗣氏にお話をお伺いした。前編では、同社の歴史や強みと、ご自身の仕事へのこだわりにフォーカスを当てる。

増田祐嗣氏
福山住宅株式会社 建設部 部長 資材商品開発担当

INDEX

――社内外問わず多くの方と関わりながら、御社の企業価値を高める役割を担われているんですね。お仕事にはどんなこだわりをお持ちでいらっしゃいますか。


――まずは、福山住宅様の特徴について、改めてお聞かせいただけますでしょうか。

福山住宅は、2020年10月に創業53年を迎えました。もとは不動産販売や分譲を中心に事業拡大を進めてきましたが、現在の主軸となっているのは2×4住宅です。当社は1972年にこの工法を導入し、建築の専門家の方々とも協力しながら、1974年、大阪府高槻市に確認申請第一号となる2×4住宅を竣工しました。導入当時はまだ知名度も低かった2×4ですが、幾度もの震災を経て、日本でもその強さが実証されることとなりました。

高い技術力を持っているという点も私たちの強みのひとつです。当社では初回のお打ち合わせから一級建築士が同席し、図面を起こすところまで社内ですべて対応します。お客様のニーズにしっかりと応え、心からご満足いただくことに重きをおいていますので、価格帯も当然上がってきます。平均で2800万前後ですね。安かろう悪かろうではなく、高くてもきちんとした家を、というのがモットー。自信を持ってお勧めできる、ハイグレードな住まいづくりをかなえられる会社だと思っています。

 

――御社の商圏である北摂エリアについてもお伺いします。この地域ならではの特徴や、戦略などはございますか。

当エリアは非常に人気が高く、良い土地を見つけるためには、地元の不動産会社とのネットワークが欠かせません。この点も、当社を差別化する大きなポイントではないでしょうか。地元ならではの連携力を駆使して、ネットで調べただけではなかなか出てこないような物件をご提案できることも。少し価格は高くても、「ここならぜひ」と喜んでご購入を決めていただけるお客様も多いです。

 

――増田様のご経歴やご担当業務についても、宜しければお伺いできますでしょうか。

大学で建築について学び、新卒で入社して以来ずっと、この会社と歩んできました。バブル崩壊、リーマン・ショック、そして今回のコロナ禍。だいたい10年おきぐらいに起こる大きな波を、ともに乗り越えてきたことになりますね。気付けば、新卒入社者としては上から二番目という立場になりました。

主な担当業務は、積算関係と商品開発です。業者さんとやりとりし、標準仕様の部材や商品を日々検討しながら決定していきます。設計はしませんが、図面チェックや検認などの確認業務も私の仕事です。また、新人がメーカーさんのショールームや工場、体験施設などを見学させていただく際に同席することもありますね。社内のことは大体把握しているので、誰かが何か困っていれば話を聞き、相談に乗るようにしています。お客様からの専門的な質問に関して、営業へアドバイスすることも。こうして挙げてみると、随分と幅広い仕事です。


 

――社内外問わず多くの方と関わりながら、御社の企業価値を高める役割を担われているんですね。お仕事にはどんなこだわりをお持ちでいらっしゃいますか。

とにかく、日々の情報収集が大事です。昔から十人十色という言葉はありますが、今は特に、お客様の好みがそれぞれ違う。住まいに求める要素も人によってずいぶん異なります。そんな中、企業としての「標準仕様」を定めていくのは、非常に難しくなりました。今、お客様が何を欲しているのか。さらに、それに応えられるメーカーの商品は何か。その見極めと取捨選択には、常に苦労しています。

そこでどうすればいいかというと、やはり自分の足を使うしかないんです。メーカーさん、施工会社さんからの売り込みや、展示会のご案内には、時間の許す限り対応する。できるだけ実物を目で見て、手で触り、五感に訴えるものを確かめる。とにかくその積み重ねです。標準仕様はもちろん、オプションの品揃えについても、こうした経験から良い商品の引き出しを増やしていきます。実際使ってみないと不備が出るか分からないというのでは駄目。施工の方法も含め、お客様からのクレームが確実に起こらない内容で商品づくりをしていくことが、私のミッションだと考えています。

着実な歩みで培われてきた企業力で、北摂エリアでの確かな存在感を示す福山住宅。後編では、ANDPADご導入の経緯と、今後の展望について伺う。

>>〜後編〜「月4棟着工」の達成を目指して 現場の見える化で効率化に挑む

 



福山住宅株式会社
URLhttps://www.fukuyamahome.co.jp
代表者代表取締役 福山 雄二
設立1967年10月
所在地大阪府大阪市北区天神橋3-8-6
取材:芳賀彩乃、平賀豊麻
編集:金井さとこ
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