本企画では、「ANDPAD AWARD 2021」の各部門の受賞者に会いに行き、仕事へのこだわりやANDPAD活用術などを教えていただきます。今回は、「ビルディング総合賞 社外ユーザー部門」全国1位受賞された、株式会社天貴 代表取締役・大川貴載さんのインタビューをご紹介いたします。
同社は、西部ガス指定工事店(以下指定工事店)として西部ガス様から多くの工事を請けている西部ガス設備工業様の工事案件のうち、ガス機器や発電設備などの工事の約半分を手掛けていらっしゃいます。今回は、大川さんが仕事をする上でのこだわりや心掛けていること、ANDPADをどのようにご活用いただいているかについて伺いました。
――まず、大川さんの仕事をされる上で大事にされていることやこだわりについて教えてください。
大川さん: 「段取り」、「スピード」、「人と人とのつながり」の3つですね。
まず、段取りについては、会社のモットーとして定時を15時にしていて、予定を組んで仕事が終わっていれば何時でも帰っていいというルールにしています。明日やる仕事の段取りを定時までにやっておけば、朝一番に現場に直行してすぐに作業ができるので、1件目の仕事はすぐに終わります。そうすることで、次の現場に行く前に余裕が生まれるし、慌てることもありません。前日段取りをすることで材料の不足なども前もって確認して連絡することができるし、予定を組み替えることもできます。
スピードに関しては、現場には大工さんもいればいろんな業者さんがいますから、僕らが現場にいると邪魔と言われる可能性があるので、誰よりも早く終わらせるように心掛けています。
人と人とのつながりについては、仕事をする上で「持ちつ持たれつ」の関係性が大事だけれど、最近それが希薄になってきていると感じているので、意識的に大事にするようにしています。どこの現場に入ってもつながりがある業者さんがいれば仕事のやりやすさも変わりますし、結果的に自分の仕事が楽になりますからね。現場は生き物なので、工事のスケジュールが変更になることも想定して、何かあった時は自分たちで埋め合わせはするようにしています。急遽工事がズレてしまった場合でも大工さんに連絡して後ろの予定を詰めて作業させてもらうことも。こうした柔軟に対応できるのも、人と人とのつながりがあるからこそだと思います。自分に欠けているところは助けてもらいながらやっています。大工さんや電気屋さんは現場が被ることも多くつながりが強いこともあるので、従業員にも現場で顔を広めてつながりを持つように言っています。
大川貴載氏 株式会社天貴 代表取締役
――大川さんの仕事に対するこだわりとその徹底ぶりから、今回の受賞は必然のように感じました。改めまして、「ANDPAD AWARD 2021 ユーザー賞 総合賞」全国1位受賞、おめでとうございます!
本日は、西部ガス様、西部ガス設備工業様のほかに、天貴の社員の方々がインタビューに応援として駆けつけてくださいました。天貴様の社員の方々のお声もご紹介します!
天貴 戸崎海都さん: 自分は元々大川さんに「この仕事をやってみないか?」と言われたことをきっかけに始めて2年になるのですが、現場でご一緒する業者の方々からも大川さんは仕事が早いと評判なんです。仕事が早いところで育ててもらっていることは自分にとってもいいことだし、仕事が早いからこそ今回のようにANDPADのユーザーの中で1位になったというのは、やっぱりさすがだなと思います。
天貴 戸崎海都さん: 私は入社5年目で、経理から現場まで幅広い業務を担当させてもらっていますが、今回の大川さんの受賞を聞いた時、嬉しくてすぐにInstagramに投稿しましたね。さすがだなと思いました。
ANDPAD招待元の西部ガス株式会社・大野克幸さん、表彰ユーザーの株式会社天貴・大川貴載さん、西部ガス設備工業株式会社・湯浅善治さん。インタビューも撮影も終始和やかなムードで行われ、お三方の日頃からの関係性を伺えました。
――「段取り」、「スピード」、「人と人とのつながり」を徹底されているからこそ、大川さんは西部ガス様や西部ガス設備工業様からの信頼が厚く、数多くの案件を手掛けていらっしゃるのだと思いますが、ANDPADを導入したことで、仕事のしやすさに変化はございましたか。
大川さん: ANDPADについては、最初は「何でこんなことしなきゃいけないんだ」と思い、正直嫌だったんですけど(笑)、結局はANDPADを活用するようになってから以前よりもスムーズに事前の段取りが組めるようになり、業務効率化に非常に役に立っています。何らかの不具合が発生した際も、工事完了時の写真を見れば状況が把握できるので、どこでミスが発生したのかも明確になります。従来は、リモコン線が入っているかどうか確認したくても作業を戻して確認できないのでそのまま進めていましたが、ANDPADできちんと写真と共に工事完了の報告をすることで、「〜だろう」という曖昧な部分がなくなり、関係者に確認していただけるという安心感もありますね。逆に、今ではもうANDPADは手放せなくなっていて、仕事にはANDPADの入ったタブレットと手帳しか持って行かないくらいです。私にとっては、“守り神”のような存在です。
――“守り神”というありがたいお言葉をいただけて光栄です!ANDPADをご活用されている中で、心掛けていらっしゃることなどはございますか。
大川さん: 作業中ANDPADの音が鳴った時点ですぐに作業を止めて確認するようにしています。というのも、以前、「できる社長は、必ず電話に出る」と聞いたことがあったので、すぐに確認して状況に合わせて次の段取りを考えながら作業をしていますね。対応が遅れないようその場その場で対応することが大事だと思います。
――通知が来たらすぐに対応するというのもスピードを意識されているからこそですね。では、大川さんが1日の仕事の流れの中で、ANDPADをどのようにご活用されているのかについてご教示いただけますでしょうか。
大川さん: 前日の就寝前と、当日の朝車に乗った時点でANDPADを開いて、1日のスケジュールを予習してから仕事をスタートさせています。先程述べたように、前日に準備をしておくので、午前中は大体3件ほど現場を回ることができます。
基本的には、大工さんから西部ガス設備工業に連絡が入って、そこからANDPADですぐに当社への作業依頼が来るという流れになっていますが、まとめて作業できるものについては直接大工さんに電話で相談して調整させてもらい、その内容をまたANDPADで湯浅さんに報告して進めることもあります。
――最後に、大川さんの今後の目標について教えていただけますでしょうか。
大川さん: 自分としては現状にはまだまだ納得できておらず、もっとやりたいというところが本音です。当社は実質定時が15時なので、仮に17時までやればもっと受注は増えますが、定時を変更せずとも増やすことが理想です。現在、年間180〜200件の西部ガス設備工業の戸建ての工事のうち、約半分を当社が担当していますが、今後は、全てうちで請け負えるようになるのが目標ですね。
大川様、この度は「ANDPAD AWARD」の受賞、おめでとうございます!
ANDPADの導入は元請の西部ガス様からであり、導入当初は抵抗もあったかと思います。ですがそんな中でも業務効率化に向けてお取り組みを進めていただいた結果「手放せない存在になりました」と仰っていただけたのが本当に嬉しいです!
私自身、前職ではガス会社に勤めておりました、ここまでANDPADが業務に貢献できるんだと、改めてANDPADがガス会社様、ガス工事会社様にご活用いただけるツールであるということを確信いたしました!
引き続き、皆様のご期待をお応えができるよう、弊社一丸となり機能開発/ご支援を努めて参ります。今後ともよろしくお願いいたします!
後編はこちら。
代表者 | 代表取締役 大川貴載 |
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設立 | 2020年3月2日 |
所在地 | 〒819-0052 福岡県福岡市西区下山門1-5-23 |