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住宅事業者向おうちノート推進者限定Meet Up in 東京

ANDPAD ONE Meet Up イベントレポート #10

目次

  1. 顧客の「ファン化」が経営を左右する時代。アンドパッドでつながる同志
  2. 2社が語る「おうちノート」活用と、CX・EX向上のリアル
  3. 参加者の声と、これからのANDPAD ONE Meet Up

2025年10月21日、住宅事業に携わる「おうちノート推進者」のためのユーザー交流イベント 「ANDPAD ONE Meet Up」 をアンドパッド本社にて開催しました!

今回のテーマは、「CRM(Customer Relationship Management)を科学する」です。当日は、顧客との関係構築や「ファン化」といったテーマに関心を持ち、「おうちノート」の活用に熱心に取り組んでいらっしゃる住宅事業者のDX推進者の皆様にお集まりいただきました。

(※)おうちノートとは?
2023年末より提供している「おうちノート」(旧:ANDPAD施主報告)は、お客様(施主)とのコミュニケーションの円滑化のためのプラットフォームです。
建築中の進捗を施主に共有することはもちろん、契約前の提案・打ち合わせや引き渡し後のアフター管理まで、工務店と施主のコミュニケーションを一元管理。「CRM(Customer Relationship Management)ツール」として、部署ごとの役割を整理しながらお客様との関係性をマネジメントし、さらに家の履歴を残していく「家歴書」としての役割も持ち合わせています。

ゲストには、ANDPAD AWARD 2025 受賞企業でもある株式会社建築工房小越様、ダイエープロビス株式会社様をお迎えし、顧客を「ファン化」するためのお取り組みやヒントが共有されました。推進者同士の熱心な交流で温かな熱気に包まれた一夜を、ダイジェストでお届けします。

顧客の「ファン化」が経営を左右する時代。アンドパッドでつながる同志

ANDPAD ONE Meet Upは、DX推進というミッションを担う皆様が、同じ志を持つ仲間と繋がり、学び合うためのコミュニティイベントです。

会の冒頭で、コミュニティマネージャーの平賀は、新築市場が減少傾向にある市場背景に言及。「住宅取得のきっかけとして『知人の紹介』が約3割を占める(※)今、お客様への手厚いケアが重要です」とデータを提示。さらに、新規顧客の獲得には、既存顧客の獲得の5倍かかる(1:5の法則)とも言われており、既存顧客のロイヤリティを高めていくこと、すなわち『ファンマーケティング』に向き合うことが未来の創客につながるリーズナブルな道。これからの住宅経営の鍵となります」と強調しました。

(※)「令和5年度 住 宅 市 場 動 向 調 査 報 告 書」国土交通省 住宅局 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001767858.pdf

また、「良い顧客体験(CX)は、誇りを持って働ける『従業員体験(EX)』から生まれます」として、おうちノートは従業員が安心して顧客に向きあえる環境を作るための「ディフェンスライン」でもあると解説。デジタルを活用した良い家づくりが、顧客の幸せ、そして従業員の幸せにつながるという本イベントのテーマを共有しました。

コミュニティマネージャーの平賀

 

2社が語る「おうちノート」活用と、CX・EX向上のリアル

株式会社建築工房小越様からは、清水 万喜さん、IC(インテリアコーディネーター)の阪本 久美さんがご登壇。清水さん、阪本さんは、プラン作成や現場監督との調整、お引き渡しまでお施主様のフォローを担当しています。

そしてダイエープロビス株式会社様からは、住宅建築部 部長 山口 稔さんと、同社注文住宅ブランド「GREEN STYLE」の課長代理であり、ANDPAD推進者である宮島 智さんがご登壇。

イベントのメインコンテンツであるパネルディスカッションでは、両社から「おうちノート」をいかにして社内(営業・設計・工務) や施主様に活用を促し、顧客満足度の向上、紹介率アップ、クレーム削減、そして社員の働き方改善 につなげているか、営業・設計・工務というそれぞれの異なる立場からリアルな取り組みが共有されました。

ダイエープロビス株式会社様は、現場監督による報告頻度の向上が顧客の信頼獲得につながった事例を紹介。平均67回もの報告を行った結果、顧客が「報告でいただく写真で安心できるから現場に行かなくてもいい」と語り、実際に現場訪問されることなく、山口さんへの信頼が醸成。紹介受注にもつながったと語ります。また、工務のチーム制や社内コンテストの継続が、全社的な活用浸透の鍵となったと明かしました。

ダイエープロビス株式会社 住宅事業本部 住宅建築部 部長 山口 稔さん (写真左)/ グリーン スタイル 課長代理 宮島 智さん(写真右)

一方、株式会社建築工房小越様は、「資料承認機能」の徹底活用法を共有。「どんなに小さい変更でも図面をアップし直す」「打ち合わせ直後にすぐ承認依頼を送り、お客様にも『すぐに押す』ことを暗黙のルールとして認知してもらう」といった具体的なテクニックにより、「言った・言わない」のトラブルや発注ミスが「断然防げるようになった」と効果を語りました。

株式会社建築工房小越 清水 万喜さん(写真左) / 阪本 久美さん(写真右)

発表後のワークショップでは、「おうちノート」の推進初期の振り返りや苦労を分かち合ったほか、「施主とのコミュニケーション品質の標準化」「クレームの早期検知」といった深いテーマで議論が交わされるなど、会場は熱気に満ちた学びの場となりました。

イベント最後の懇親会では、登壇者と参加者が互いに学び合い教しえ合う和やかな雰囲気の中、各社の課題解決への熱い思いと知恵が会場全体に溢れていました。

後半のワークショップは、お互いの取り組みや体験談を話し合って大盛り上がり。「報告が“送ること”自体が目的になっていた…」といった失敗談も、ここでは貴重な学びに。さらに未来の「AI業務活用」までテーマは広がり、推進者同士の白熱した議論が交わされました。

 

参加者の声と、これからのANDPAD ONE Meet Up

参加された方からは「他社の具体的なおうちノートの運用ルール、特に承認機能のテクニックはすぐに真似したい」「休日対応など、同じ悩みを持っている仲間がいると分かり勇気づけられた」といったうれしい感想もいただきました。

ANDPAD ONEでは、今後も様々な業種・テーマでMeet Upを開催予定です。「仲間とつながりたい」「他社の話が聞きたい」という方は、ぜひ次回のイベント開催も楽しみにお待ちください!

>>登壇企業様の具体的な取り組みについて、下記リンクよりご覧いただけます。

▼ダイエープロビス株式会社様の取材記事・ANDPAD AWARD 2025での審査会プレゼンの動画、過去インタビュー記事はこちら

▼株式会社建築工房小越様の取材記事はこちら

企画・編集: 平賀豊麻
執筆・編集: 田中萌菜
デザイン: 漆間健介
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