ANDPADユーザー向け勉強会 For 解体事業者 Vol.1 / ANDPADを活用したKY活動の取り組みと人材育成モデルの形成

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<登壇者様>
瀬戸 貴博氏
株式会社宗重商店 経営管理室 室長
前職は石川県発の飲食チェーン店の本部で営業、管理、FCなど全ての組織の業務に携わった後、2019年宗重商店に中途入社。サービス・組織マネジメントを多角的に学んだ経験を活かし、社内の仕組みづくりやチームマネジメントを担い、全社の目標達成推進役として活躍。

田辺 修深氏
株式会社宗重商店 石川営業所営業課 課長
前職は石川県内の大手デパートで12年間、外商業務に携わった後、2010年宗重商店に中途入社。
デパート時代の同僚だった元社長が家業に入り組織改革に取り組んでいる事を知り、宗重商店が掲げる理念、ビジョンに共感し入社。現在は解体事業の営業責任者をしつつ、幼児教育事業の事業責任者としても活躍。会社変革の歴史を一番身近で見てきた幹部の1人。

<ファシリテーター>
平賀 豊麻
株式会社アンドパッド 社長室 コミュニティマネージャー 兼ANDPAD ONE Director
2018年5月に株式会社アンドパッドに入社。アンドパッドのインサイドセールスの一人目として、インサイドセールス組織の立ち上げを行う。2019年12月より社長室コミュニティマネージャーに、2020年12月からはコミュニティメディア「ANDPAD ONE」のディレクターを兼任。約33万人のANDPADユーザーのCXの向上を目的としたコミュニティ形成をミッションとする。
ANDPAD CUP企画推進者。

2022年8月10日、私たちにとって初の試みとなる、解体事業者様向けの「ANDPADユーザー勉強会」を開催しました。建設・建築業界で働く皆さまがよりよい未来を築くために互いに学び交わりあう機会を提供したい想いで設置した、当社オフィス9Fにあるコミュニティスペース「ANDPADコミュニティ」を貸し切ったオフライン(※)にて開催。また同時に、ZOOMを活用したオンラインでもリアルタイム配信を行い、ハイブリッド形式で実施。18社24名の解体事業経営者・幹部社員にご参加いただきました。

第一回となる本勉強会では、石川、滋賀を拠点とする3代続く解体事業者の株式会社宗重商店様より、ANDPAD推進者である経営管理室 室長 瀬戸 貴博氏をお招きし、同社のANDPADの活用法や、取り組みで苦労したこと、得られた実績について紹介しました。また、オンライン登壇として、現場で実際にANDPADを運用している同社の石川営業所営業課 課長 田辺 修深(おさみ)氏にもご参加いただきました。そこで本記事では、初開催となるANDPADユーザー様限定で参加できるイベントの様子をお届けしてまいります。

(※)オフラインでは換気の徹底や人との間隔をしっかり開け、感染対策に十分に注意して開催しました。

より良い建設・建築業界、解体業界を目指して〜テーマは共創〜

ユーザー勉強会の開幕のあいさつ時の様子。写真右側が株式会社宗重商店 瀬戸氏、マイクを持ち話をしているのがファシリテーター役の平賀(写真中央)

ユーザー勉強会の様子をお届けする前に、まずはユーザー勉強会をどのような目的で開催したのか前提部分をお伝えいたします。

ANDPADを積極的に活用する企業様の取り組みを発信することで、ユーザー勉強会をきっかけに業界ごとの他社様のANDPADの活用方法やノウハウを知っていただき、同じ課題を持つユーザー様を解決へ導くヒントを提供できる場を作るために開催する運びとなりました。「同じ解体業界でこんな使い方ができるんだ」「こう活用すればもっとスムーズに業務を進められるのか」など新しい発見ができる時間を共有できればと思っています。

そして、ユーザー様が抱える課題や悩みに対し、当社の営業やカスタマーサクセスが一緒になって支援することで、ユーザー様と当社が二人三脚で伴走し、共創しながらANDPADを最大限に活用できる環境を作り出すことを一つの目的としています。

オンラインで登壇する株式会社宗重商店 石川営業所営業課 課長 田辺氏(スクリーン右下画面)

さて、第一回となる今回は、過去にもANDPAD ONEで取材させていただき、様々な取り組みをご一緒させていただいている解体事業者である宗重商店様です。前述したとおり、オフラインとオンラインの両方で開催しました。オフラインでは登壇者の宗重商店 瀬戸氏と、当社の平賀がファシリテーター役として進行していきました。

ANDPADを使えば使うほど評価される仕組みを創る

株式会社宗重商店様におけるこれまでの取り組みやについて、和やかな雰囲気で話し合う平賀(写真左)と瀬戸氏(写真右)

当社や宗重商店様の事業紹介が終わった後は、ユーザー勉強会のメインパートでもある宗重商店様の取り組みやANDPAD活用事例についてお話いただきました。まず、宗重商店様がANDPADを導入した背景について、導入推進者として携わった瀬戸氏はこう話します。

「日々の日報報告などにおいて煩雑と感じる部分は多々ありました。以前はメッセンジャーアプリのグループで毎日進捗報告していましたが、現場状況が見えづらく社員からすると手間な状況でもありました。その面倒な部分をツールやシステムで効率化させることで別の時間に割くことができたり、弊社で大切にしているより密なコミュニケーションの機会を増やすことができないかと考えていました。そのような中、ANDPADのシンプルなUIや操作性の高さが社内からも納得され2020年にANDPAD導入に至りました。」(瀬戸氏)

オンラインの参加者様がスムーズに視聴できるよう3台の配信用カメラを使い、様々な角度から配信できるようにした

宗重商店様では2021年1月から、原点回帰として解体事業のリブランディングをスタート。「美しく、丁寧に、心を込めて。」を信念とする「解体道」を掲げ、その浸透のために、「解体道コンテスト」を実施しています。このコンテストのゴールは、KY活動の実施徹底と実施品質向上を通じて、ヒューマンエラーによる物損や事故の発生件数減少を目指すことです。解体道コンテストでは、お客様アンケートの評価と、事故・破損発生件数結果を評価項目に設定。しかし、事故発生件数の減少は、すぐに成果が出る指標ではありませんでした。そこで、まずはANDPADでの「KY報告」や「日報」の実施率、現場の「写真撮影枚数」「報告内容」等を事故抑止につながる先行指標として設定しました。そして、社外からも評価される仕組みづくりも構築するため「ANDPAD CUP×解体道コンテスト」を共催しました。

■ANDPAD CUPとは?

ご導入企業様と当社が共催型で進めるANDPAD運用コンテスト。「ANDPADを使うほどに称賛される」そんな社員/職人評価の仕組みを構築する支援施策です。ANDPADを使うほどに称賛される「いい仕事」とはなにか、どのような活動をどのように計測し評価することが社員や職人のエンゲージメントにつながるのかなど、当社とともに一緒にお考えいただき実施する、期間を定めたCustomerSuccessのプログラムです。 

「ANDPAD CUP」や「解体道コンテスト」について、どんなイベントで何をしているかの詳細は下記の記事に細かく記載していますので参考にしてみてください。

「ANDPAD CUP」を共催させていただいた第一号のユーザー様である宗重商店様。その取り組みやANDPADを最大限に活用するための考え方を語っていただきました。

2021年に開催した「ANDPAD CUP×解体道コンテスト」について語る瀬戸氏

「「ANDPAD CUP×解体道コンテスト」を通じて実現したかったことの一つが、業界においてシェアNo.1を誇るアンドパッド社に社員を評価されるという経験をさせることでした。まずは、本コンテストを開催するにあたり、朝礼の内容やKY報告、日報などが石川と滋賀の事業所でやり方が若干違っていたので統一し、ANDPAD上でルールを定めました。ですが、現場で活躍する社員や職人が活用しづらい規準となっては本末転倒です。そのため、ANDPAD導入を形骸化させないために、ルールをいかにシンプルにできるかが重要だと考え、現場で営業担当の田辺氏の意見も取り入れながら定着できるよう工夫していきました。」(瀬戸氏)

「案件が日々50件ほど動いている状況で非常に忙しいですが、ANDPADがあれば外出先でも案件の情報が見られるのでとても便利です。また、ANDPADでKY報告が統一化されることで、事故が減れば利益に直結するので営業にとっても影響が大きい部分と思っています。」(田辺氏)

「ANDPADでは社内の情報共有もスムーズに行えるので、私も便利だと感じています。弊社では各案件の中で事故報告をするのではなく、事故報告専用の案件内で報告を上げることになっています。そうすることで、その案件を見れば1ヶ月の事故件数がわかりますし、事故報告専用の通知があればみんな見るようになり、報告が無駄になることはありません。事故を減らすために常に危機管理意識を持って行動することができると感じています。」(瀬戸氏)

「ANDPAD CUP」きっかけで、効果的な人事考課を創出

「ANDPAD CUP×解体道コンテスト」を実施して気づいたことがあると話す瀬戸氏。それは本コンテストが宗重商店様のコンピテンシーモデルの形成に大きく役立つのではないかということです。

■コンピテンシーモデルとは?

優れた成果や業績を出せる人に共通して見られる行動の特性のこと。①普段どのような行動を意識しているのか②どういう理由で、どういう行動をしているのかを分析・検証して整理したもの。コンピテンシーモデルについての詳しい説明は、こちらの記事をご覧ください。

ANDPAD CUPを実施した結果について記した図をもとに、株式会社宗重商店様におけるコンピテンシーモデルについて説明する様子

「もともとコンテスト開催をきっかけに新しくコンピテンシーモデルを策定しようとは思っていませんでした。ですがあるとき、本取り組みを通じてコンピテンシーモデルがつくれるとひらめいたんです。あのときはすぐに平賀さんにメールしましたね。事故を起こさない人のコンピテンシーと、お客様から評価が高い人のコンピテンシーを分析して指標を定めることができれば、最強モデルをつくれるのではないかと考えています。」(瀬戸氏)

「コンテストを開催して人を褒め称えるだけでは次にはつながりません。どういう結果が出たのか、その結果から何ができるのか、どのように経営面へ活かせるかを考えるのが、次のステップへ進む鍵を握ると思っています。全ての事故が可視化され、これまでであれば報告されなかった軽微な事故がカウントされるようになり、結果だけ見れば2021年は事故件数は増加しました。しかし、現在も取り組みを継続している成果として、半期の振り返りの段階では昨対比で事故発生件数は明確に減ってきています。そして、社員のスキルアップを図るためにもコンピテンシーモデルの運用は効果的なので、今後も続けていきたい」と話す瀬戸氏。

2021年から開催し、今年2回目を実施している「解体道コンテスト」。2022年8月時点で約半年が経過しましたが、事故件数が減ったのはもちろん、報告の品質や意識も良い状態に変わり、すでに成果を実感できているとのことです。

今後について瀬戸氏は、コンテスト自体は継続して行いつつ最終的な目標である「お客様の満足度向上」「ヒューマンエラーの撲滅」そして「事故発生件数の減少」を掲げ、ANDPADを使えば使うほど評価され、事故抑制へつながる仕組みをつくっていけるよう、アンドパッド社と引き続き伴走していくと語っていただきました。

スクリーンを使って新機能について説明する当社 経営戦略本部 社長室 プロダクトマーケ兼プロダクト連携担当 松田 佳祐

宗重商店様の取り組みや活用事例紹介パートが終了した後は、当社の経営戦略本部 社長室 プロダクトマーケ兼プロダクト連携 松田より、ユーザー勉強会に参加されたユーザー様限定で、新機能についてひと足早くお知らせさせていただきました。

ユーザー勉強会の終了後に登壇者様と参加者様が交流して知見を深めている様子

最後は参加されたユーザー様からの質疑応答があり、こんな課題感があるがどのように克服していったのか…などをANDPADユーザー同士でしか共有できない悩みを共有・意見交換しながらコミュニケーションを図り、ユーザー勉強会が閉幕しました。

多彩なイベントでANDPAD利用ユーザーの体験価値を高め、解体業界のDXを牽引

最後に登壇者様とオフライン参加者様、そして当社の営業やカスタマーサクセスなど関係者全員で記念撮影。状況を鑑みて会話などせず感染対策に十分に注意しながら撮影を行いました

今回初開催となった解体事業者様向けANDPADユーザー勉強会ですが、ANDPADをフル活用する宗重商店様ならではの取り組みや事例をリアルなユーザー目線で語っていただきました。ANDPADを利用するのが目的ではなく、ANDPADを使ってより良い仕事ができるよう独自のルールを設け、導入後も最大限に活用できる仕組みづくりを徹底して行っていました。

当社では、ANDPADユーザー様が抱える課題を解決するヒントを得たり、さらにANDPADを有効活用でき、業界のみなさまにとっての「いい仕事」につながるイベントを今後も開催していきます。その中でANDPADユーザー様が、ANDPADを最大限に活用できる環境や新しい価値を共に創れるよう二人三脚で伴走していく次第です。

また、当社ではこのようなイベントを通じて建築業界・解体業界をもっと盛り上げ、今よりもさらに良い環境を構築するために、ANDPADコミュニティを通して業界の仕事をより良くするためのお手伝いをしてまいります。そして、多くのANDPADユーザー様が「他社様の成功事例を参考にして活かしたい」「より効果的な使い方を知りたい」「もっと自社に合った活用方法を考えたい」と思っていただきつつ、新たな発見ができるよう多彩なイベント開催でサポートしていきますので、次回以降も乞うご期待くだい。

株式会社宗重商店
https://munejyu-kaitai.com/
〒920-0342
石川県金沢市畝田西1-112
代表取締役:宗守 重泰
創業:1939年

編集:平賀豊麻、原澤香織
ライター:加瀬雄貴
デザイン:安里和幸