ANDPAD運用浸透のつまづきポイントと勘どころ!先進事例集 / 3rdステップ〜協力会社・職人への浸透を進めよう〜

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「ANDPADを導入したけれど、これからしっかりと運用浸透させていけるか、ちょっと不安…」「思ったようにANDPADでの運用が浸透しない!原因を突き止めて対策を打ちたい」

こういったお悩みをお持ちの経営者の方や、DX推進担当の方にぜひ読んでいただきたい本連載「ANDPAD運用浸透のつまづきポイントと勘どころ!先進事例集」。

ANDPAD運用を進めるヒントとしてご活用いただけるよう、ANDPAD ONEにある先駆者たちの事例もあわせてご紹介しながら、全3部構成でお届けしています。

1stステップ 〜目的とルールを定めよう〜

2ndステップ 〜社員への浸透を進めよう〜

3rdステップ 〜協力会社・職人への浸透を進めよう〜 (本記事)

第三弾となる今回は、社外メンバーであるお取引先や職人の浸透を進めていくなかで実際に社外メンバーから上がりやすい声”社外VOICE”としてご紹介しながら、それらに関係する先駆者の事例も交えてお届けします。



協力会社・職人への浸透を進めていくなかで実際に社外メンバーから上がりやすい声(気になるところをクリック!該当箇所へジャンプします):

「やることが多く、負担ばかり増える」

「結局、使い方がよくわからない」

「ANDPADの案件を見に行ったけど、必要な情報が得られなかった」

「ANDPADで報告しても、元請けから反応がない」

「いざANDPADを使おうと思ったら、やり方を忘れてしまった」

社外VOICE1「やることが多く、負担ばかり増える」




「また新しいことをやるように言われた。やることがどんどん増えて、負担が増す一方だ」

わたしたちもANDPADの導入説明会の現場などでこうしたお声をいただくことも多くあります。協力会社さまや職人さんがANDPADを導入すると聞いて、条件反射的に抱いてしまう感情なのかもしれません。

協力会社さまや職人さんに利用をお願いしていくにしても、例えばある日突然「今度から連絡手段はANDPADに一元化します。今後は入退場の報告や日報、進捗や完了の報告をANDPAD経由でしてください」と言われたら、反発心や抵抗感を持ってしまうかもしれません。

このような場合にまず必要なことは、なぜANDPADを使うのか、目的をしっかりと伝えることです。ANDPADを使うことでどのような状態を目指したいのか、それにはどのような協力が必要なのか、お願いをするにあたって社員が徹底することは何なのか。それらを真摯に伝えることで「なぜやるか」を理解し納得してもらう必要があります。協力会社さまや職人さんを悩ませる手待ちや手戻りなどを減らすための施策です、というと納得感を持っていただきやすいです。

そのうえで、協力会社の方にやってもらいたいことを最低限まで削ぎ落とし、ANDPADに慣れてもらうところからスタートしましょう。一度に全てをやりきろうとせず、段階的に進めることが成功の秘訣です。

いくつかの事例を紹介します。ひとつめは株式会社HORI建築さまの事例です。



ご導入企業様とアンドパッドが共催型で進めるANDPAD運用コンテスト「ANDPAD CUP」として、協力会社の受入検査実施徹底を目指された同社。コンテストの実施に際して「現場DX化!!ANDPADの受入検査で顧客満足度UP」という目的と、その背景(なぜ受入検査の実施徹底が顧客満足度につながるのか)を言語化し、協力会社のみなさまにお伝えされました。その後も協業者会「未来塾」で定期的に目的と背景を発信し、理解を得ていきました。

つぎに、株式会社HOUSEinnovationさまの事例です。



同社では、ANDPAD導入後の一時期、監督から営業への情報共有やお客様への報告の一部を職人さんに担っていただこうと、始業報告の内容を増やしてしまい、報告の手間がかかって職人さんのANDPADの利用負荷も増えてしまったことがありました。職人さんからは「そこまで自分たちにやらせるのはおかしいでしょ」というご意見が上がり、職人さんにANDPAD上で報告していただく項目の負担が大きくならないよう見直しを実施。その後も定期的に職人さんの声を吸い上げ、運用ルールをアップデートし続けています。

つぎに、サーラE&L浜松株式会社さまの事例です。



都市ガスやプロパンガスなどのインフラ整備を中心に扱う同社では、ANDPAD導入にあたって社外の職人さんから一定程度の反対意見が出ることを想定。そこで、職人さんが待ち時間など実際に現場で起きている非効率的な状況に気づいていただける機会として事前にアンケートを実施。「営業が現場に来るまでの待ち時間を経験したことがあるか?」という設問には90%が「経験したことがある」と回答。ANDPADを導入することによって、そういった非効率的な状況を改善できる、ということを納得してもらう方法でスムーズに社外の方の理解を得ていきました。

そして、株式会社プロスパーさまの事例です。



ANDPAD導入について、社内へはスムーズに受け入れられたものの、協力会社さんからの反発があったという同社。「なぜ今のやり方を変えるんだ」「今のやり方のほうがスムーズだ」という声が多く寄せられたそうです。そんななかでも「ANDPADを導入することで職人さんに効率よく仕事を提供できるようになる」と伝え続け、膝を突き合わせて愚直に対話を重ねていかれました。

最後に、西部ガス株式会社さまから招待を受けてANDPADを利用されている、株式会社天貴さまの事例をご紹介します。



現在ではANDPADについてご自身のお仕事を守る「“守り神”のような存在」と表現してくださっている株式会社天貴の大川氏。招待元の西部ガス株式会社さまからANDPADについて説明を受けた当初は「何でこんなことしなきゃいけないんだ」と、あまりよい印象は抱かなかったとのこと。それでも導入推進者さまが根気強く、独自の運用ルールをまとめて資料化するなど働きかけを続け、ANDPADを使うようになって半年から1年ほど経った頃には「これ、いいな」と思うようになっていただけたとのこと。招待を受けてANDPADを利用する社外ユーザーのリアルな声を知ることができます。

社外VOICE2「結局、使い方がよくわからない」




「ANDPADの操作説明会が一度あったきり。あの場ではなかなか質問できなくて、結局、使い方がよくわからないまま。なにかあると電話で連絡をしてしまう」

これもありがちな声の一つではないでしょうか。

操作説明会ではログインするのに一苦労。その後の使い方が具体的にイメージできなければ、「何が分からないかが分からない」状態になってしまう方も多いかもしれません。その後、不明点が解決できないまま「なんだかよくわからない」状態が続くと、積極的に使いたいとは思えなくなってしまうのではないでしょうか。

社員への浸透時と同様に、このような場合には、操作説明会後にも、ANDPADの操作方法を伝える勉強会や、使い方を習得できる機会を企画し、参加してもらうことが必要です。2ndステップと重複する事例もありますが、ここでは4つの事例をご紹介します。

ひとつめは、ゲーム性を取り入れたチーム対抗企画でスピーディーな運用浸透を実現した、株式会社サンアイホームさまの事例です。



2020年12月のANDPAD導入後、21年1〜3月の期間で、運用浸透を目的とした「ANDPADラリー」という独自の取り組みを実施。社員2名と業者7〜8名が1チームで、合計12チームに分かれてANDPADへの日報、中間報告、完了報告、写真アップ報告件数を競うルールで行い、社内外でANDPADの運用を短期間で浸透定着させることに成功しています。

つぎに、株式会社不動産SHOP ナカジツさまの事例です。



以前からANDPADを利用いただいていた同社で、ANDPAD受発注を新たにご導入。その際、オンライン説明会の他に、450社以上の取引先に対して1対1で説明を実施されました。実際の運用をイメージしたテストプランを2〜3件用意し、各プランについて実施可能かどうか、操作確認を1対1で行うという徹底した取り組みの結果、業務効率化の納得感を高く感じてもらいその後の導入がスムーズに進みました。

最後に、健康住宅株式会社さまの事例です。



ANDPADとANDPAD検査をフル活用いただいている同社。協力会社によるANDPAD検査の実施率100%を実現されています!そんな同社は、2ヶ月ほどかけ、工種別に説明会を実施社。説明会冒頭ではANDPADを導入する目的について「これからは現場管理アプリは普通になる。証跡をしっかりと記録することによってみなさんの仕事を守る」と熱く伝えました。使い方動画をモニターに投影後は、職人さん4名に対して現場監督が1名つく体制で個別にじっくりと使い方をレクチャー。その後も現場で操作方法を地道に伝えつづけ、数ヶ月かけて職人さんへの運用浸透に取り組まれました。

社外VOICE3「ANDPADの案件を見に行ったけど、必要な情報が得られなかった」




「ANDPADの案件に招待された。図面を見ておきたかったので案件を見に行ったが、図面が格納されていない…案件情報や工程もちゃんと入っていないみたいだ…」

元請企業としては少々耳の痛いリアルな声です。案件招待の通知を受け、慣れないスマートフォンを使ってやっとの思いで見に行ったところに欲しい情報がなかったとしたら…残念な気持ちになるのは想像に難くありません。

このような事態を避けるためには、可能な限り、案件作成後に工事に必要な情報をANDPAD上にしっかりと揃え、その上で社外ユーザーを案件に招待することです。「ANDPADを見ても何も分からない」ではなく「ANDPAD上に情報がまとまっていて、必要なときに自分から確認できる状態になっている」と体験してもらうこと。そしてそれがいかに便利な状況か、理解してもらう必要があります。

社外ユーザーのANDPAD利用体験を高める取り組みについても、複数の事例をご紹介します。ひとつめは株式会社山田工務店さまの事例です。



社外パートナーが必要なタイミングで資料を見られるように、資料格納に関してルールを設定格納後もお知らせを徹底するなど、社外パートナーが「見たくなる」ような、寄り添った対応を実践されています。



つづいて株式会社ヴィガーサービスさまの事例です。



グループ会社である不動産管理会社との確実な情報連携のために業務フローを構築した同社。工程表の作成や、駐車場配置図やキーボックスの位置入力など、協力会社にとって必要な情報を確実にANDPAD上に入れておけるフローをつくることで、情報の抜け漏れがない状態を実現しています。



最後にヤマト住建株式会社さまの事例です。



社外ユーザーを案件に招待する前に資料を格納するよう心がけているというヤマト住建株式会社の藤原氏。協力会社からチャットで確認が入った際には「〇〇するように職人さんに言っておきます」「〇〇に確認して返答します」というようにきちんと対応方針とステータスを伝え、協力会社さまとしてもお仕事がしやすい監督さんだと感じていらっしゃる事例です。

社外VOICE4「ANDPADで報告しても、元請けから反応がない」




「ANDPADで報告するように元請けから言われたので報告をしたが、元請けから特に何の反応もない。見られているかどうかも分からないので、ANDPADを使うのをやめた」

社外VOICE3にも近いものがありますが、慣れないスマートフォンを使ってやっとの思いでANDPADにログインし、不慣れながらも報告をした方からすれば「どんな反応があるだろう」と少しの期待もあるはず。にもかかわらず元請からは反応無し…そんな状況では、次から使うのをやめようと思ってしまうかもしれません。

こういったことを避けるためには、ANDPADを使ってくれたことに対して感謝の気持ちを持ち、しっかりと言葉にして伝えることが一番です。ここでは、さまざまな感謝の伝え方の事例をご紹介します。

ひとつめは、2ndステップでもご紹介した株式会社ホリエさまの事例。



朝夕に30分間の「ANDPADタイム」を設けて社内の運用を徹底させ、職人さんからアップされる報告へのレスポンスのための時間に充てています。地道な取り組みが実を結び、ANDPADの利用について、徐々に職人さんの理解を得られるようになったといいます。

つぎに「ありがとう」の言葉を意識して伝えている株式会社やまもとくんさまの事例。



ANDPAD窓口として職人さんとのチャット対応を担当する同社の池上氏。常時35〜36物件が動いている中で、職人さんから上がってくる報告関連全てに池上氏が対応することで業務が統一化しています。チャットでの連絡や報告に対して「ありがとうございます」の言葉を意識されています。

そして最後に、株式会社中村工務店さまの事例です。



協力業者さんにANDPADを使っていただくために、「報告してくれてありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えて、利用率向上に繋げていきたいという気持ちを強く持っている同社。感謝を伝え合う、称賛し合う文化が根づいていることから、社外ユーザーのANDPAD利用率も向上していきました。

社外VOICE5「いざANDPADを使おうと思ったら、やり方を忘れてしまった」




「いざANDPADを使おうと思ったら、やり方を忘れてしまってできなくなった…」

ANDPADを使う目的を理解し、納得をして、操作方法も一度は理解できた。さあ、いざ使おう!と思ったところで、やり方が思い出せない…!使う頻度が低い場合には特に起こりがちな問題です。

せっかく使う気持ちになってくださったところを折れさせないようにと、現場掲示物など、オフラインでもサポートできるように工夫している事例をご紹介します。。

リブウェル株式会社さまは、パートナーの入退出報告100%を実現するため、お願い事項を伝える掲示物を用意されました。



現場の目立つ場所にラミネートしたお願い事項を掲示したところ、報告率は大幅に改善。今ではほぼ100%達成できているそうで、労務管理の入退出管理の側面だけでなく、リフォームの特性上、顧客体験の管理、品質管理の面でも大きな役割を担っているとのことです。



また株式会社HORI建築さまは、当社にて作成した、受入検査の実施を依頼する現場掲示用のポスターを掲示し、利用を働きかけました。



操作説明会後の学習用に動画をご用意したもののそれだけでは理解が難しいと感じる方のために、現場で目にすることのできるポスターを掲示。簡易的な説明で、スマホやアプリに苦手意識を感じる方に向けたオフラインでの働きかけを試みました。

最後に

以上、ANDPADの運用浸透に向けて「目的とルールの決定」「社員への浸透」「協力会社・職人への浸透」というステップで見てきました。

ANDPADの運用浸透に向けて、よくあるつまづきポイントとそれに対する対応策のイメージが持てたでしょうか。

実際に問題に直面されている方々にとっては、解決に向けて何かしらのヒントを持ち帰っていただけたらとても嬉しく思います。

「こんな社内VOICE / 社外VOICEもあった」「こういうときは、こうすると解決できた」など、ここに書かれていないことがあればぜひ教えていただけると嬉しいです!ANDPADコミュニティのみなさんで手を取り合いながら、DX化を進めるはじめの一歩を踏み出していけたらと思います。

次回の「ONEコンテンツPICK UP」シリーズも楽しみにお待ちください!

企画・編集:平賀豊麻
企画・執筆:原澤香織
デザイン:安里和幸