ANDPAD運用浸透のつまづきポイントと勘どころ!先進事例集 / 2ndステップ〜社員への浸透を進めよう〜

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「ANDPADを導入したけれど、これからしっかりと運用浸透させていけるか、ちょっと不安…」「思ったようにANDPADでの運用が浸透しない!原因を突き止めて対策を打ちたい」

こういったお悩みをお持ちの経営者の方や、DX推進担当の方にぜひ読んでいただきたい本連載「ANDPAD運用浸透のつまづきポイントと勘どころ!先進事例集」。

ANDPAD運用を進めるヒントとしてご活用いただけるよう、ANDPAD ONEにある先駆者たちの事例もあわせてご紹介しながら、全3部構成でお届けしています。

1stステップ 〜目的とルールを定めよう〜

2ndステップ 〜社員への浸透を進めよう〜 (本記事)

3rdステップ 〜協力会社・職人への浸透を進めよう〜

第二弾となる今回は、社員への浸透を進めていくなかで実際に社内メンバーから上がりやすい声”社内VOICE”としてご紹介しながら、それらに関係する先駆者の事例も交えてお届けします。



社員への浸透を進めていくなかで実際に社内メンバーから上がりやすい声(気になるところをクリック!該当箇所へジャンプします):

「今までのやり方のほうが楽だし早い」

「結局、使い方がよくわからない」

「日々忙しくて、新しいことを始める余裕がない」

「Excelを使い続けてるけど、上司から指摘されない」

社内VOICE1「今までのやり方のほうが楽だし早い」




「新しく覚えないといけない操作方法や業務ルールが多すぎて、複雑。今までのやり方のほうが楽だし早いから、ANDPADは使っていない」

ANDPAD導入に関して、社内からこんな声が上がったことはありませんか?

慣れ親しんだやり方から新しいやり方に移行する際、業務のやり方や操作方法を覚え直さないといけません。そこに十分な時間を割くことができず、非効率さを感じてしまうと、新しいやり方に進んで移行することは難しくなりがちです。

こうした状況に対して、実際に運用浸透に成功している会社さまは、なぜANDPADを使うのか、目的からしっかりと伝えています。「なぜやるか」が理解できれば、目の前の非効率をまずは越えよう、という思いを生む共感が得られるかもしれません。さらにANDPADを使うことで「やめてもよい業務」というのがある、というのも明らかにしておくといいですね。「追加でやらなければならないのは面倒だけど、代わりにあの業務をやらなくてよい」というのが見えて、推進力が増します。

そのうえで、ANDPADで社員がやるべきことを最低限まで削ぎ落とし、慣れてもらうところからスタートしましょう。一度に全てをやりきろうとせず、段階的に進めることでうまくいっている事例も複数出てきています。

具体的には、ヤマサハウス株式会社さまの「ANDPAD横断マイルストーン予実管理」に使用する機能を絞った事例があります。



ANDPADの機能全体を全ての拠点で平準的に利用し、現場トラブルに積極的に対応できる情報管理体制の構築目指している同社。実態としては拠点ごとに利用のばらつきがある状態に課題を感じていました。実際、ANDPADの工程表は使わずExcelの利用を継続している拠点もありました。

そこでまずはANDPADが社内外問わず全社的に使われるようになるよう、横断マイルストーンに主軸を置くことに。ご導入企業様とアンドパッドが共催型で進めるANDPAD運用コンテスト「ANDPAD CUP」として利用促進を進めていった結果、社員のANDPAD使用率は90%を達成しました。

また、ダイエープロビス株式会社さまには、ANDPADをご契約いただいている企業様の中でもかなり早い段階の2017年6月に導入いただいています。



当時はまだ監督や職人のスマホの所有率も全国的に低く、社員監督や職人に「施工管理でアプリを使う」ということを理解していただくというのが第一のハードルでした。導入を推進したダイエープロビス株式会社の山口氏は、社内外に運用の浸透を図るため、現場で誰よりもANDPADを活用し、地道に利便性を伝え続けてこられました。非常に地道な積み重ねの結果、実際にANDPADを使用して利便性を体感してもらうことができると、スムーズに運用が徹底され、業務が効率化したということです。

社内VOICE2「結局、使い方がよくわからない」




「ANDPADの操作説明会が一度あったきり。あの場ではなかなか質問できなくて、結局、使い方がよくわからないまま。相談できる人もいないから、使えないんだよなぁ…」

社内からはこんな声も聞こえてきそうです。

複数名が参加する説明会では恐縮してしまって質問できなかったり、そもそも「何が分からないかが分からない」状態の人も多いかもしれません。その後、不明点が解決できないままでいると「なんだかよくわからない」という気持ちだけが残り続けてしまうかもしれません。

このような場合には、操作説明会後にも、ANDPADの操作方法を伝える勉強会や、使い方を習得できる機会を企画し、参加してもらうことが必要です。いろいろなアプローチが考えられますが、ここでは2つの事例をご紹介します。

ひとつめは、トップダウンとボトムアップの両面からANDPADの利用促進を進めていった西部ガス株式会社さまの事例です。



同社は、まずスマートフォンの操作に苦手意識をもっている工事人の方々に慣れてもらうために、全地区統一のシンプルなルールを設定。その上で、各地区にIT推進リーダーを置いて「IT推進者会議」を年4回程度実施し、利用推進を強化しました。

こうした全体ルールと地区ごとの個別対応の二段構えによってスムーズに運用が定着。現在では、指定工事店から工事人まで、工事パートナーである協力会社も含めて確実に業務効率化が図れています。

もう一つが、株式会社大雄さまの事例です。



ANDPAD引合粗利管理の活用と組織再編で購買業務の集約を実現した同社。導入を推進した株式会社大雄の成瀬氏自らが説明会を実施したほか、各拠点・各部署をまわり、操作説明をこまめに行なわれました。また、zoomを使った勉強会も定期的に開催。録画を活用することで欠席者もあとから勉強会の内容を確認できるなど、細やかなフォローが功を奏して運用浸透に成功しています。

社内VOICE3「日々忙しくて、新しいことを始める余裕がない」




「日常業務が忙しくて、余裕がまったくない。ANDPADを導入した目的は理解したし、やった方がいいことは分かっているものの、新しい仕組みを開始する時間的余裕がない」

ANDPADを導入した目的をしっかりと伝えたはずなのに、それでも運用浸透が進まない。そんなときはこのような声を社員の方が抱えているかもしれません。

ANDPAD運用を進めるべきと頭では理解していても、そこにかける時間が捻出できない、ということもありがちな課題です。そのような場合には、業務のなかでANDPADに触れる機会を組み込む、あるいは負担を最小限にするなど、仕組み化で解決できる場合も多くあります。

株式会社ホリエさまは、業務時間内にANDPADに触れる時間を組み込んでいます。



ANDPADを導入するにあたり、少なからず職人さんからの反発もあった同社。せっかく写真やチャット、報告で進捗連絡をしても元請け社員の方から反応がないと、継続するモチベーションに繋がりません。職人さんが納得して使ってもらえるよう、まずは社内の運用を徹底させ、朝夕に30分間の「ANDPADタイム」を設けて、職人さんからアップされる報告へのレスポンスのための時間に充てています。

もうひとつ、現場担当者の負担を最小限に抑えるやり方として、丸電工業株式会社さまの事例をご紹介します。



屋内電気設備工事の設計施工及びメンテナンス、また太陽光発電システムの設計施工等を手掛ける同社は、ANDPAD導入から半年で運用浸透を実感されています。ANDPAD導入当初には反発の声もあったものの、推進者自らがANDPADの使い方を理解し地道に伝え続けたほか、ANDPADの案件を作成する担当者を専任で設けたのが特徴的なポイントです。現場担当者はANDPAD上に作成されている案件をすぐに使える状態になり、案件作成の負担を感じずに便利さを実感され、運用が浸透していきました。

社内VOICE4「Excelを使い続けてるけど、上司から指摘されない」




「ANDPAD導入後も変わらずExcelで業務している。特に会社からも上司からも指摘されないし、今後もANDPADを使わなくてもいいかな」

会社や上司から言われないから、あるいは業務が問題なく進行できるからANDPADを使う必要はないと考える社員もいるかもしれません。それで当座ご自身の業務に支障が出ていないのであれば、やり方を正す必要性も感じにくいはずです。

このような場合には、例えばANDPADに必要情報を入力しないと着工できないなど、業務を進めるための“関所”をANDPADのなかに設けることが効果的です。具体的な事例をいくつかご紹介します。

着工承認の関所として資料の格納・情報の入力を徹底させた株式会社HOUSEinnovationさまの事例。



ANDPAD導入を機に、近隣挨拶、打ち合わせシート、工事情報、施工に関する注意点をANDPADに入力しないと着工の承認がされないルールを徹底しました。



実行予算の作成を関所として着工承認のフローを構築した株式会社ミタカ工房さまの事例。



ANDPAD引合粗利管理を活用。工程表を組む時以外にも実行予算を組む段階でもう一度その工事を見直す機会ができたことで、工程を組んだ時からの変化に気づくことができ、工程表と実行予算の二大関所となっています。



次のステップに進むために必要な承認や承認イベントとなる会議体などをマイルストーンと関連付けて設定・実施している株式会社ecoaハウスさまの事例。



営業から契約、図面承認、着工、引渡しまでの一連の業務フローにおける関所を設けており、それぞれをANDPADのマイルストーンとして設定。次のステップに進むために必要な承認や承認イベントとなる会議体などをマイルストーンと関連付けて設定・実施していることで、徹底したルールに沿った運用構築を可能にしています。



着工前に上長承認が必要なフローをつくり、施工に関する注意点の情報入力率100%を実現したリブウェル株式会社さまの事例。



従来は、パートナーから現場の所在地やキーボックスの場所などに関する確認連絡が多かったことから、営業が着工前にANDPADの案件情報の「施工に関する注意点」に細かな情報を入力する運用に。ANDPADの引合粗利管理の機能であるワークフロー機能を活用し、150万円以上の工事については、必ず着工前に上長承認が必要なフローになっています。「施工に関する注意点」に必要な共有情報が入っていない場合は承認がおりず、着工ができないという仕組みを構築しています。

 

今回は、ANDPADでの運用を社員へ浸透させる際のよくあるつまづきポイントと、そのような場面でどう対処したかの先進事例をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?次回、3rdステップでは、協力会社や職人に対してANDPADでの運用を浸透させる際のよくあるつまづきポイントと対処法を、たくさんの先進事例とともにご紹介していきます。

企画・編集:平賀豊麻
企画・執筆:原澤香織
デザイン:安里和幸