本企画では、「ANDPAD AWARD 2021」の各部門の受賞者に会いに行き、仕事へのこだわりやANDPAD活用術などを教えていただきます。今回は、「新築社内ユーザー部門 資料お知らせ賞」全国2位受賞された、株式会社シアーズホーム 福岡支店 生産管理本部 技術開発部 工事事務 小川莉奈さんのインタビューをご紹介いたします。
同社は、創立30年を越え、熊本県を中心に、福岡県、佐賀県にも裾野を広げ、年間着工800棟に迫る勢いの成長企業。完全自由設計の注文住宅から規格型の省コスト・コンパクトハウスまでを販売し、グループ全体でコストパフォーマンスの高い住宅を提供されており、これまでに積み重ねた施工実績は6000棟以上にも及びます(2021年2月現在)。小川さんは福岡支社で、着工前準備における監督のフォロー業務として、協力業者と同社とのハブ的存在としてご活躍されています。仕事をする上でのこだわりや心掛けていること、ANDPADをどのようにご活用いただいているかについて伺いました。
速さよりも正確さを重視して業務を遂行
――「ANDPAD AWARD 2021 新築社内ユーザー部門 資料お知らせ賞」全国2位受賞、おめでとうございます! 受賞について社内の方から反応はございましたか。
小川さん: ありがとうございます。恐れ多くて、実はあまり社内の人には言ってないんですよね(笑)。最初に(受賞の話を)聞いた時、私よりもANDPADをたくさん使っている監督もいると思ったので、私が賞を貰っていいのかなと思いました。
株式会社アンドパッド カスタマーサクセス部カスタマーサクセスグループリーダー 芳賀彩乃(左)株式会社シアーズホーム 福岡支店 生産管理本部 技術開発部 工事事務 小川莉奈氏
――とんでもない!ぜひお受け取りください!このあと深くお伺いしてまいりますが、小川さんはとても使ってくださっていますよ!ということで、早速深ぼっていければと思いますが、小川さんがご担当されている業務内容について教えてください。また、業務の中でANDPADをどのようにご活用されていらっしゃいますか?
小川さん: 工事が始まる前段階の監督のフォローがメイン業務になります。一つの物件に携わるお取引先様(※)の方々や社内の担当者を監督がANDPADに招待する際のWチェックを行っています。社内で図面処理がされたものが最後に私の手元に来るので、お取引先様へ最初に資料を共有するのが私の役目です。変更図面なども合わせてその後の取引先様との資料のやりとりも一貫して担当しています。最近は監督の方で作成した下書き状態の工程表をWチェックした上で公開するところまで担当するようになりました。
※シアーズホーム様は協力業者のことをお取引先様とお呼びされています。
小川莉奈氏 株式会社シアーズホーム 福岡支店 生産管理本部 技術開発部 工事事務
――社内承認後に全ての資料を案件に収めていかれるとのことですが、工夫されていることはありますか?
小川さん: 最初に図面を上げる時は、速さよりも正確さを重視しています。ギリギリの変更などもあるので、これが本当に最終上げていいものかどうかはしっかりと確認するようにしています。ANDPADのように一つのシステムで案件に関わる全員と共有できるのはとても便利だと思うんですよね。そこに間違ったものを上げてしまうといろんなところに支障が出てしまうので、私が上げた図面が良くも悪くも影響することを自覚してそこに責任を持ってやっています。また、社内でのコミュニケーションは、ANDPADを介してというよりは直接やりとりする方が多いですね。
ANDPAD導入後の業務の変化について
――小川さんは一貫して工事事務の業務をご担当されていらっしゃいますが、ANDPAD導入前後でどのように業務に影響がありましたか。
小川さん: ANDPADを導入する前は、一社ごとに1枚ずつファックスとメールで送っていました。現場のルールや注意事項などをラミネート加工したり、ラベルシールを作成したりと、現場で使用するツール類の作成などもあったので、事前の関連業務を含めると資料を送るだけで、1棟あたり1.5時間くらいかかっていました。当時はそれしかやり方がなかったので、「これ以上棟数が増えていったら何時間残業しなきゃいけないんだろう……」とマイナスなことを考えてしまうこともありました。なので、ANDPADが導入されてからは、早く全ての運用がANDPADに切り替わってほしいと思いながらやっていました。
お取引先様に対してANDPADの使い方は監督が教えてくださっていますが、いきなりやり方を変えるとなると、資料の格納先やどこを閲覧すればいいかなどの日々生まれる不明点についてはお取引先様からよく聞かれました。導入当時は入社3年目だったので、判断に迷う点があれば社内の人に「これどう思いますか?」とか「こうした方がいいんじゃないですか?」とかすぐに聞くようにしていました。
今はお取引様にもだいぶ慣れていただいているので、問い合わせはあまりこなくなりましたね。業務に多少の波はありますが、残業もほぼ今ではありません。これは私に限ったことではなく会社全体として、有給なども含めて休みも取りやすくなったと思います。以前は月20棟ほどが限界でしたが、現在は月40棟以上を担当することができています。ANDPADがなかったらできないと思いますね。当社はありがたいことに成長を続けることができているので、今後も棟数は増え続けると思いますが、今の自分だったら50〜60棟くらいまでなら担当できる自信があります。他の拠点をまたいで担当することもあり、熊本の管轄の工事に入っているお取引先様からご連絡をいただく際も、ANDPADがあれば確認してお待たせすることなくすぐに情報をお伝えすることができるので、それも良くなっているポイントですね。
――小川さんの普段の一日のお仕事の流れを教えてください。また、ANDPADをいつ、どのような目的で、1日の業務の中で使っていらっしゃるか教えてください。
小川さん: 休み明けの月・火・木あたりは忙しいので、ANDPAD業務に集中するようにしています。追加工事や産廃処理の伝票処理などのその他の業務は、比較的余裕のある金曜日などに行っています。定例会議は週1回ありますが、普段から何かあったら上司にすぐ相談して解決するようにして、会議まで溜め込まないように心掛けています。
――どんな時に仕事のやりがいを感じられますか。具体的なエピソードがあれば教えてください。また、今後の目標についても教えてください。
小川さん: 直接チャットに「いつもありがとうございます」というメッセージが来た時は嬉しいですね。監督によっては引渡しの際に関係者全員向けてチャットにメッセージを送ってくれたりも。私の仕事は現場が始まる前段階の業務で着工後はあまり関わらないので、普段自分はお客様にお目にかかる機会はないですし、業務自体は事務作業で淡々としている感じなんですが、図面を上げているだけではなくて自分も家づくりをした一員なんだなと実感しました。
私は高卒入社で、今までは専門知識だったり社会人としてのマナーだったりと、一から教えてもらってばかりだったのですが、6年目になると聞かれることが増えてきて、教えることが楽しいなと思うようになってきました。頼ってもらえるのが嬉しいなって思うし、やりがいを感じます。もっと色々学びたいという意欲も湧いてきました。将来的には不動産にも興味があるので、これから資格取得など含めて住宅の知識を勉強して自己成長をしていきたいです。
最後に
――同じく新築住宅会社にて工事事務のお仕事をされている方に向けて、小川さんからメッセージをいただけますでしょうか。
小川さん: 私も元々デジタルが得意ではなかったんですけど、上司に「次に入ってくる人に教えられるようになってほしい」と言われて、自分が一番ANDPADに詳しくなろうと、とにかくたくさん使うようにして、分からないことがあれば周りの人に聞いたり、こうやったらもっと業務を短縮できるんじゃないかと提案したりしていました。そういう気持ちがあったから、ANDPADを使うのがどんどん楽しくなっていきました。最初は大変かもしれませんが、圧倒的に業務がラクになるし、自分のキャリアアップやプライベートのために時間が使えるようになると思います。
改めまして小川様、この度はAWARD受賞おめでとうございます。
小川様の取材の中で、「ANDPADで着工後の現場進捗が分かることで、チームで家を建てている実感ができる」とお言葉頂いたのがとても印象的でした。事務なので現場訪問はしないとのことですがANDPADであれば工事の状況や完成現場が事務所でも見えるようになります。監督と現場の職人様を繋ぐだけではなく、間接部門の皆様と現場を繋ぐことができるのもANDPADの大きな意義だなと改めて実感いたしました。
シアーズホーム様は小川様ももちろんのこと、工務部の方を中心に皆様ANDPADを最大限活用いただいております。その中で特に凄いと感じている点は、社内でANDPADを通してどのように業務改善ができるかをご相談され、具体的な運用フローに落として確実に実行されていることです。今回の着工前の図面保存や工程表の公開など一つ一つの業務において、誰が・どのタイミングで・何をやるのかを明確にし、それを徹底されています。それにより業務定着や改善スピードもとても速いと感じました。まさに成功の秘訣ではないでしょうか。
シアーズホーム様は現在も成長中の企業様ですので、弊社もその成長に寄与できるよう、業務基盤つくりのご支援を引き続きさせて頂きます。今後ともよろしくお願いします。
URL | https://searshome.co.jp |
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代表者 | 代表取締役 丸本文紀 |
創業 | 1989年1月17日 |
所在地 | 〒862-0968 熊本県熊本市南区馬渡2丁目12-35 |