9業種を体験できる充実のカリキュラム 職人育成塾卒業生インタビュー

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※カバー写真左から

川原 希未 氏
斉藤興業株式会社
一般社団法人職人育成塾3期生。高校卒業後に入塾。卒塾後は同社に入社し、左官職人に。卒塾後から同塾の講師としても活躍。

山口 直人 氏
新⽇本建⼯ 株式会社
一般社団法人 職人育成塾2期生。高校卒業後に入塾。卒塾後は同社に入社し、内装業に従事。

香西 一慶 氏
株式会社日建商会
一般社団法人職人育成塾2期生。高校卒業後に入塾。現在は同社の班長として活躍しながら、同塾の講師としても後輩の育成に取り組む。

伝統的な専門工事業の担い手である職人不足により、技術・技能の継承が困難になりつつあることを受け、職人文化・ものづくり文化を担う人材を育成するために2016年に設立された一般社団法人 職人育成塾。国土交通省並びに厚生労働省の支援を受けて、国家プロジェクトとして若年世代の建設業離れを抑制し、優秀な職人の育成を目指したカリキュラムになっている。同時に、地元高松市塩江町を発信地として、地域と共に学び、地方創生にも積極的に取り組んでいる。今回は、同塾を卒塾し、職人として活躍している3名に、入塾のきっかけや研修期間で印象的だったこと、職人になって同塾での経験がどのように活かされているのかについて伺った。

――皆様が職人育成塾に入塾されたきっかけと、2ヶ月間の研修で印象的だったことについて教えてください。

山口氏

高校卒業後は就職しようと思っていたんですが、高校の先生の紹介で職人育成塾の資料をもらって、当時何しようというのもなかったので挑戦してみようと思いました。
入塾してみると、各会社の社長が直接教えてくれるなんて想像していなかったのでびっくりしました。経営者の方々とお話ができたのは良かったです。

香西氏

私も高校卒業後の進路としては大学進学というのは考えていなくて、就職しようと考えていました。
片親で育ったので親の手助けをしたかったのですが、特にやりたいことがなく漠然としていた状態のなか高校の先生から勧めてもらって入塾することにしました。
9業種を実際に体験し、学ぶことができ、自分に合ったものを選択できるカリキュラム内容に魅力を感じました。
そこで今働いている会社の社長と出会っていろいろ話を聞いてみて、一つに絞るよりは多能工としていろんなことを経験してみたいなと思いました。
また、講師の職人さんも地元の祭りに参加してくれたり、学校の敷地でBBQをしたりしたりと、フレンドリーに話しかけてくださったのは嬉しかったですね。

川原氏

通信高校に通っていて、卒業後は手に職をつけたかったので職人には興味はありました。
高校の先生の紹介で当塾を知って、入塾しました。女性は少ないとは思っていましたし、当時は年齢も一番若かったのですが、コミュニケーションが苦手で幅広い年代の方々のなかでうまくやっていけるのかなと不安もありました。
実際入塾してみると、皆さん優しくて安心しました。車の免許がなく交通手段がなかったので、寮に宿泊しながら受講できたのは良かったです。
研修期間いろいろなことを学んで、少しずつできることが増えていくのは楽しかったですね。職人育成塾の訓練の中でも私は壁を塗る作業が楽しかったので、左官職人を選択しました。

――現在は職人としてご活躍されていらっしゃいますが、実際に働いてみていかがでしょうか。また、どのような時に職人育成塾で学んだことが活かされていると感じますか。

香西氏

職人としても幅広く活躍できると考え、就職先に多業種を手掛ける会社を選びました。
当社の業務としては職種だけでも7〜8職種あって、メインの業務は決まっているものの、他にもいろいろな業務を経験できるので、多能工としてキャリアを積むことができています。
先輩の職人は自分の親世代くらいの方が大半でとてもかわいがってもらっていて、休憩時間にも親身になって教えてくれます。
この点は想像と違って良かったです。職人育成塾で基本を学んでいることで、何も知らない状態で入るよりは仕事に入りやすく安心ですね。
大まかな作業内容は知っているので、理解しているところを伝えれば、「ここまでできるならこれやろうか」と指示してくれます。
これは現場に入ってからの気付きですが、自分が選択した業種だけではなく、他の業種も含めて体系的に知識を得て現場に入れているので、現場で自分がどう動けば他の業種の職人が仕事をしやすくなるのかというのも想像でき、その点も役立っていると感じています。
また、お世話になった講師の方と同じ現場に入ることもあるので、質問しやすいですね。

川原氏

最初は材料運びなどの下積み仕事しかやらせてもらえなくて、正直全然話が違うと思いました(笑)。
「いつになったら壁を塗れるのかな?」と思っていましたね。
でもいろいろな作業をさせてもらえるようになってからは楽しくなっていきました。
会社の人間関係は、建設業は性格がきつい人や口が悪い人が多いと思っていたんですけど、皆さん優しいですし、女性ということもあって良くしてくれています。
あと、会社の女子トイレを新しく作っていただくなど環境も整えていただき、とてもありがたいです。

山口氏

資格取得などサポートをしてくれるのはありがたいです。
それに、ずっと親方と二人で親方の後ろでやっていた作業を任せてもらって、一人でできるようになってから働くことが楽しくなっていきました。
それと同時に、自分が自分の責任で仕事をするということは失敗も許されないので、より一層仕事に対する責任感が芽生えました。

――今後の目標や、これから建設業界で職人を目指す方へのメッセージをいただけますでしょうか。

山口氏

職人育成塾は入ってからいろんな業種を見て決められるので、とりあえず入ってみてほしいです。
やっぱり無料というのも大きいですね。
職人育成塾の中で使う道具も全部用意してもらっているので本当に身一つで学んで仕事につくことができます。

川原氏

卒業してからは、職人育成塾の講師として後輩の育成にも取り組んでいます。
左官業は女性にも向いている仕事だと思うので、女性チームを編成して魅力を伝えています。
職人育成塾はいろんな業種を実際に見て、体験してから自分に合った職種を決められるので、選択の幅が広いのがメリットだと思います。
受講料も無料なので、失敗してもいいから、まず挑戦してみるのがいいと思います。

香西氏

自分自身は漠然とした思いで入塾しましたが、研修を経て適職を見つけることができました。
仕事はきついこともありますが、仕事でしか恩返しができないと思っているので、現在は職人育成塾の講師も担当し、後輩の育成にも貢献できたらと考えています。
ネットなどの情報だけで考えるとどうしても建設業界で働くハードルって高くなってしまうと思うんですが、建設業のイメージを一旦リセットしてまっさらな状態で入塾してみていただきたいですね。
他業種の社長などトップの方々とのコミュニケーションができるのも貴重な経験ですし、2ヶ月の研修期間で得られる情報や経験を肌で感じてもらいたいです。

ANDPAD ONE編集部

職人育成塾第9期塾生の応募はこちらから!
https://kensetsu-welcome.com/course/course2126/

現在、9期目を迎えている一般社団法人職人育成塾の代表理事・岡村真史氏と、専務理事・落合祐輔氏へのインタビューの前編、後編も併せて御覧ください。

新⽇本建⼯株式会社
https://shinnihonkenko.com
〒761-0301
⾹川県⾼松市林町6番地15
代表取締役:岡村真史

株式会社日建商会
http://ns-kk.jp
〒760-0080
香川県高松市木太町2496番地5号
代表取締役:落合 祐輔

斉藤興業株式会社
https://www.kensetumap.com/company/440161/
〒760-0063
香川県高松市多賀町2-11-16
代表取締役 斉藤 誠治

取材・編集:平賀豊麻
ライター:金井さとこ