ANDPAD CUP完了レポート / 〜前編〜「当たり前のことを、これからも」ANDPAD CUP受賞者インタビュー / 報告品質の向上で破損・事故が100%「見える化」!中長期的な人材評価モデル形成にも寄与

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浅井 完氏
株式会社宗重商店 滋賀営業所 
高校卒業後、同社に入社。重機オペレーター業務、解体の手元作業、近隣挨拶回り、職長として元請企業や顧客、近隣住民対応などさまざまな業務を幅広く担当。趣味はキャンプで、キャンプアイテムも買い揃えている最中。

中祢 瞬佑氏
株式会社宗重商店 石川営業所
前職は銀行の事務職。元々身体を動かすことが好きで、代表取締役宗守 重泰氏と知り合いであったことが縁で、同社に入社。オペレーターの手元作業や現場の合図者、機械では作業できない範囲の手元作業、重機オペレーター、現場の職長や電動工具・手工具の在庫管理や棚卸、新規購入した工具の帳面記入なども任されている。休日は家族と公園へ行ったりショッピングモールで買い物を楽しむ。趣味は野球。



DXの実現には、各社それぞれが描く未来像に応じた業務プロセスの変革と、それに呼応したANDPADの運用構築が必要です。そのためにまずは、社内外のANDPAD を利用するユーザーに目的に応じた利用が正しく浸透することが必要不可欠になります。そこで、ANDPADでは、お客様のDX実現のために「ANDPAD CUP」というサポートプログラムをつくりました。



今回は、本プログラムを共催している株式会社宗重商店の事例をご紹介。同社は、長きにわたり解体業を専業としていましたが、2007年に代表取締役に就任した宗守 重泰氏が「感動イノベーション。」というビジョンを掲げ、解体業をサービス業化させるべく、解体業から派生した住環境のあらゆるシーンに寄り添ったサービスを展開しています。さまざまな事業展開によって地元で愛される会社へと成長を遂げているなかで、2021年にメイン事業である解体業のブランド再構築のために掲げたステートメント「解体道」を社内外に浸透させようと「解体道コンテスト」を実施。そのなかで「ANDPAD CUP」を共催しました。約1年間の取組みを終え、2022年1月に最終報告及び表彰式を行いました。



そこで、本プログラムを終えての成果や今後の展望について伺ったインタビューを前後編でご紹介。前編では総合順位で1位を受賞された浅井完さんと中祢瞬佑さんに、仕事へのこだわり、本プログラムに参加するにあたって工夫した点や今後の課題について伺いました。

取組みの目的や中間報告レポートについてはこちら

誰にでも分かりやすいKY報告、日報、写真提出を徹底

――まずは、解体道コンテスト「ANDPAD CUP」石川・滋賀それぞれの拠点での1位受賞おめでとうございます! 改めて感想を教えてください。また、受賞後社内の同僚や上司の方からの反応はいかがでしたか。

浅井さん: 自分が選ばれるとは思っていなかったので、報告の品質が評価されたのは嬉しいです。

周囲からは「おめでとう」の言葉をたくさんいただきました。「これからも頑張れや!」と上司から激励をもらいました。

表彰式でスピーチをする株式会社宗重商店 滋賀営業所 浅井 完氏

中祢さん: 特に意識をして頑張ろうとは思っていなくて、当たり前のことをやっていたつもりだったのですが、その当たり前のことをちゃんと見てくれていて、評価してくれたんだと思うと、嬉しかったですね。ANDPAD報告はいつも同じモチベーションでやっているので、これからも変わらずしっかりと報告をしようと心掛けています。

周囲からは真っ先に事故(*)件数に関する減点が多かったことについて指摘されました。ただ、それは自分にとってもいいことだと思っています。この1年を振り返り、自分としても反省点が多かったのは事実。事故件数による減点がなければもっと高い評価をもらえただけにもったいないと、上司からも言われました。

(*)編集部注:ここでの「事故」には、ヒューマンエラーによる工具類や建物設備の軽微な破損も含みます(以下も同様)。

株式会社宗重商店 石川営業所 中祢 瞬佑氏

――浅井さんは総合賞である解体道コンテストでも1位を受賞されました。おめでとうございます! 受賞することでご自身の自信につながりましたか。

浅井さん: はい。皆に認めてもらえたんだと実感しました。ただ、これに驕ることなくいつも通りのことをこれからもちゃんとやっていこうと思っています。更に技術を磨き、知識を身につけていきたいですね。

株式会社宗重商店 代表取締役 宗守 重泰氏(左)と、「解体道コンテスト」でも1位に輝き、W受賞となった浅井氏(右)。「解体道コンテスト」の副賞としてフルハーネスが贈呈された。

――「ANDPAD CUP」総合1位というのは、日々のKY報告、日報、写真提出をしっかり徹底し続けたことの証だと思いますが、なにか普段の業務で心掛けていることはありますか。

中祢さん: 誰が見ても状況が分かりやすいように意識をして報告をするようにしていました。ANDPAD導入前は紙での日報報告でしたが、当時上司から教えてもらった内容を今でも守って報告するようにしています。報告が難しい施工内容や情報の場合は、何のための作業なのかを意識して報告し、通常作業とは違う特殊な工事や手順の場合は、特にしっかりと報告するように心掛けています。

今回コンテストだからといって特別に意識はしていなかったのですが、写真を撮る時に、現場全体が見えるように上から撮るなど、分かりやすさは意識していました。

現場全体が見えるように上から撮影された写真

浅井さん: 私も写真は全体が分かるように撮影するように意識しています。そうすると撮影する枚数は多くなるのですが、見る人が分かりやすいように意識しています。朝のKY報告は内容記入が大変だと感じることもありますが、しっかりと報告をしようと意識して取り組みました。

仕事へのこだわりと今後の課題について

――お仕事をする上でのこだわり、これだけは誰にも負けない!ということは何でしょうか。御二方が普段お仕事の中で達成感を感じること、面白さを感じることについても教えてください。

中祢さん: コミュニケーションを徹底することにはこだわりを持っています。現場監督や作業員への声掛けだけでなく、近隣住民様への元気な挨拶は誰にも負けない自信があります。

仕事で達成感を感じるのは、工事完了時に施主様、お客様、監督、元請企業様から「良いものになった」と言われた時。やはり嬉しいですね。また、できなかったことができるようになったり、ちょっと得意だったことがもっとできるようになったり、作業がスピードアップしてできるようになった瞬間はこの仕事をやっていて面白いところだと感じています。

「ANDPAD CUP」総合1位を受賞した浅井氏(中央)と中祢氏(右)と担当カスタマーサクセスの株式会社アンドパッド カスタマーサクセス部 リーダー 石坂 亮輔(左)

浅井さん: 綺麗な解体を心掛けること。お客様にはクレームが起きないように、粉塵など近隣への被害が予測されると思った場合は、クレームを防止するためにお客様への説明をちゃんとするようにしています。あとは、フットワークの軽さと、作業のスピードでは誰にも負けません。

建物のどこから手を付けるか、解体の手順をどうするか、分別や作業効率を考えながら安全に工事が完了し、更地になった現場を見た時に達成感を感じますね。仕事の面白さを感じるのは、自分が思っている通りに工事が進むこと。壁倒しの際や、重機のアタッチメント(爪)を柱に挟み込んだ時に、思った通りの操作ができた瞬間です。

――浅井さんは、事故発生件数ゼロは惜しくも達成ならずでしたが、減点は平均よりも低いという結果になっていることから、日々浅井さんが危険予知をしっかり行っていた証でもあるかと思います。その点において心掛けていることや、意識していることはありますか。

浅井さん: 危険が予測される作業や箇所は、特にゆっくり慎重に作業するように意識しています。危険度が増すたびに周りの作業員との声掛けも細かく行っていますね。特殊な作業をする場合は更に注意するようにしています。

――今回、施主様、お客様、近隣住民からのアンケート結果点数の平均値を加点評価にしていましたが、中祢さんは抜群に高いアンケート評価でした。何か普段の業務で心掛けていることはありますか。

中祢さん: 自宅の後ろで弊社が請け負う解体工事があり、工事の事前説明を受けた際に妻が「事前説明があると安心する」と言っていたことがありました。そうした実体験があることから、粉塵が発生する日や、重機解体の前に近隣住民様への挨拶だけは欠かさないようにしていました。

あとは、近隣住民様からのアンケート回収枚数を増やすために、完工時の配布はしっかりとやっています。工事の結果をもらうことができれば、客観的な意見を知ることができるし、「工事をさせて頂いてありがとうございます」という意味を込めて配布をしています。アンケートで頂いたお客様のご意見は会社のためになるものなので、なるべく多くのご意見をもらいたいと思っています。

――一方で、先ほどおっしゃっていたように、中祢さんは事故件数で大きく減点となってしまっています。軽微な事故や破損でもきめ細やかにご報告されているということの証でもあるかと思いますが、こちらの背景について教えて頂けますでしょうか。

中祢さん: 事故や破損を起こした時、本音では報告をしたくない気持ちもありますが、ANDPADで報告をすることで全員に共有されるので、自分を戒めるためにちゃんと報告をするようにしています。

結果として事故や破損が多かった事は、正直残念です。繰り返さないようにと気をつけていたのに、繰り返してしまったことが悔しいですね。結果発表の際、自分が起こした事故・破損件数と減点点数が明確に分かるので、そこで差がついたとき、ミスを起こす人と起こさない人の違いは何なのか、自分なりに探るようになりました。下手に気負わないほうがミスは少ないので、頑張ろうと意識し過ぎないほうがいいのかもしれないですね。あとは、客観的に全体を見ることが出来るかどうかだと思います。まだまだ自分でも気づいていない課題も多いと感じているので、一つひとつしっかりと向き合って今後に活かしていきたいですね。

表彰式での受賞者記念撮影。写真左から宗守氏、ANDPAD CUP 推進担当 社長室コミュニティマネージャー ANDPAD ONE Director 平賀 豊麻、浅井氏、中祢氏。

後編では、推進者である経営管理室 室長 瀬戸 貴博氏に、「ANDPAD CUP」を実施したことによる社内の変化や今後の展望について伺います。

株式会社宗重商店
https://munejyu-kaitai.com/
〒920-0342
石川県金沢市畝田西1-112
代表取締役:宗守 重泰
創業:1939年

取材・編集:平賀豊麻
編集・デザイン:原澤香織
ライター:金井さとこ
デザイン:安里和幸
カスタマーサクセス:石坂亮輔