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ナサホーム|顧客満足を支える雑工事特化チーム〜前編〜

お客様から選ばれる職人を自社で育成、関西を中心に展開するリフォーム会社

目次

  1. 累計10万件以上の実績を支える、提案力と施工品質
  2. 施工と雑工事、2つのチームが連携してスムーズに工事を進行
  3. 技能だけではなく、接客品質も高めていく育成体制

ANDPADの利用状況をデジタルにスコアリングし、ANDPADを最も使っているユーザーを称賛するANDPAD AWARDのユーザー部門。今回は、「ベストボードユーザー賞」で第2位を受賞した、株式会社ナサホームの牟田 正樹さんにお話を伺った。株式会社ナサホームは、大阪市北区に本社を置き、関西・東海・東京で事業を展開する住宅リフォーム・リノベーションの専門工事会社だ。「Create a life. ― 明日を豊かにするリノベーション 」をミッションとし、リフォームの設計・施工・アフターメンテナンスと、自社で一貫して責任を持つ体制を構え、快適な暮らしを多くのお客様に届けている。そんな同社は2024年に大和ハウスグループの一員となり、より一層経営基盤を強固にした。 2026年3月期には連結売上高が100億円を超え、過去最高の業績を更新している。

今回「ベストボードユーザー賞」第2位を受賞した牟田さんが所属するのは、同社の「技術部施工課」だ。一般的にリフォーム現場における現場養生や廃材回収、家具移動といった「雑工事」は、営業担当や現場監督、あるいは職人が隙間時間で対応することが多い。しかしながら同社では、この雑工事に専門特化したチームを「技術部施工課 工務補助」として組織化。明確な目標を持ちながら組織的に取り組んでいる。最初にお客様のご自宅へ入り、近隣対応も担う雑工事こそが、現場品質や顧客満足度を大きく左右する重要なキーポイントだからだ。

今回の取材には、ANDPADボードのルール設計・下準備を担った技術部施工課 課長の笹尾 健二さんにも同席いただいた。前編では、同社の事業内容や施工課の役割にフォーカス。リフォーム特有の流動的な現場をコントロールするために「営業担当・工務担当・施工課」で密に連携し、顧客満足と現場品質を高める体制に迫る。

 

累計10万件以上の実績を支える、提案力と施工品質

──「ANDPAD AWARD2026 ベストボードユーザー賞」2位の受賞、おめでとうございます! まずは貴社の事業内容を詳しく教えていただけますか?

牟田さん: 当社は大和ハウスグループの一員として、増改築リフォームの設計・施工・アフターメンテナンスを手がけている住宅専門リフォーム・リノベーション会社です。関西エリアを中心に体感型ショールームを展開しており、「実際の仕上がりをイメージしやすい」「住宅設備の使い勝手が比較できる」と、多くのお客様からご好評をいただいています。現在は年間約10,000件の施工実績があり、創業以来の累計では約11万6千件以上と、多くのお客様とお付き合いをさせていただいております。

株式会社ナサホーム 技術部施工課 工務補助 主任 牟田正樹さん

──貴社はリフォームブランドを複数展開されていらっしゃるかと思います。それぞれの特徴を教えていただけますか?

笹尾さん: 当社のメインブランドは、社名を冠している「ナサホーム」です。戸建住宅・マンションの全面改装、間取り変更、デザインリフォームなどの大規模改修全般を手がけています。お客様のライフスタイルに合わせた総合的な提案で、快適で高品質なリフォームを実現しています。

もうひとつは、水回り専門ブランド「みずらぼ」です。 キッチン、浴室、トイレ、洗面所など、水回り設備の交換・改修を手がけています。水回りのリフォームに特化することでコストを抑え、スピーディな工事を可能にしています。

また、内装だけではなく外装にも対応しています。全国ネットワークの外装リフォーム専門店「ガイソー(GAISO)」に加盟し、外壁や屋根の塗装・リフォームをプロの視点から提案しています。

株式会社ナサホーム 技術部施工課 課長 笹尾健二さん。2015年に新卒で入社し、多能工職人として住宅リフォーム工事に携わる。現在は、現地調査やクレーム対応、14名の課員の現場手配、予定調整も担当。ANDPADボード導入・運用を軌道に乗せた推進者。

──貴社は、約350名の社員のうち、半数程度が建築士や施工管理技士の資格を有していると伺っています。社内ではどのような体制でリフォームを進めているのでしょうか?

笹尾さん: 工事の規模や受注金額によって体制を変えています。「ナサホーム」で手がけるような複数工種が入る大規模リフォームは、営業担当がお客様へのプランと見積もり提案、契約を担当し、現場管理を担う工務担当へ工事を引き継ぎます。一方で、「みずらぼ」で扱う水回りの小規模リフォームは、営業担当が提案から施工まで一貫して管理するのが基本です。

実際の施工は、協力会社だけではなく、私が所属する技術部施工課の社内の職人さんも担当します。設備の取付・設置作業、大工工事、給排水配管工事、電気工事など、複数工種を手がけられる「多能工」の自社職人を社内で育てつつ、営業担当や工務担当と密に連携を図りながら工事を進めていくのが当社の特徴です。

 

施工と雑工事、2つのチームが連携してスムーズに工事を進行

──おふたりとも技術部施工課に所属されているかと思います。それぞれが担っている役割も教えていただけますか?

笹尾さん: 私は技術部施工課の課長として、14名の職人さんをマネジメントしています。どの現場を誰に任せるかを考えて、案件の差配や予定調整をしたり、現地調査、クレーム対応も行っています。私は文系出身だったのですが、「職人になりたい」との思いで当社に入社しましたので、私自身、今も現場に出て、キッチンやユニットバスの設置など、リフォーム工事全般を担当しています。

牟田さん: 私も技術部施工課に所属していますが、私が担っているのは「工務補助」という役割です。営業担当や工務担当、社内職人が現場でスムーズに作業を進められるように支援するのが業務です。

主に携わっているのは、現場の養生や養生撤去、工事に伴う廃材の搬出、家具移動といった雑工事です。私は工務補助の主任として、9名のメンバーの現場手配・調整も行っています。

──雑工事というと一般的には補助業務と捉えられがちですが、貴社ではどのような位置づけなのでしょうか?

牟田さん: 特に生活しながら工事が進む在宅リフォームにおいて、雑工事のクオリティはお施主様の体験そのものに直結すると考えています。

例えば、工事で出た廃材をその日のうちに工務補助がスピーディに回収・移動させることで、お客様のご自宅にゴミを置かず、綺麗な現場環境を保つことができます。そういったお客様に不安を与えない配慮が顧客満足度につながると考えており、だからこそ当社では、雑工事を「誰かが隙間時間でやる仕事」にせず、チームを設け、明確な目標を持って取り組んでいます。

──施工と雑工事のチームが明確に分かれているんですね。工務補助のみなさんは、普段どのぐらい現場を回るのでしょうか?

牟田さん: 1日2現場程度で、多いときでは4現場ほど回ることもあります。1現場の作業時間は1〜2時間程度ですが、なるべく空き時間を作らないように前後の予定を確認しながらANDPADボードで案件を差配しています。

笹尾さん: 牟田は、「1日2〜4件×9名」の案件を差配しているので、ANDPADでの案件作成数も増えているのだと思います。でも、今回の受賞については半信半疑でしたよね(笑)。

牟田さん: 最初は信じられませんでした。受賞の知らせを聞いたときも、「そんなことあるわけない」と疑っていたので、周囲にはあまり受賞した話をしませんでした(笑)。

──間違いなく全国2位の実績ですので、ぜひ信じてください(笑)!



技能だけではなく、接客品質も高めていく育成体制

──施工・雑工事含め、約25名の職人さんを自社で抱えているのは特徴のひとつだと思います。施工課ではどのような方が活躍しているのでしょうか?

笹尾さん: 年齢層は10代〜50代と幅広いです。3つ以上の工種に対応できる「多能工職人」が4〜5名は育っていますし、なかには設備、電気、内装の工事に必要な資格を取得し、リフォームに必要な工程をほぼ一人で完結できる「一人工務店」のようなベテランもいます。「工事時期が延びても構わないから、ナサホームの社員職人さんにお願いしたい」と指名でご依頼をいただくお客様も一定数いらっしゃいます。

───職人さんの仕事ぶりが貴社への信頼を高めているのですね。どのように職人さんを育てているのかも教えていただけますでしょうか。

笹尾さん: ベテラン1名で対応できる現場に、あえて2名を配置し、一緒に作業をして技術を学んでもらっています。2名それぞれに別々の現場を任せることもできるので非効率な人員配置とも言えるのですが、技能者育成の重要性を捉え、先を見据えた投資として判断して調整しています。

施工課のメンバーとは月1回面談を行い、今後チャレンジしたい工種や業務を聞いています。本人の希望をふまえ、個性や得意分野を伸ばせるような人員配置を意識しています。

──施工課では、どんなことを大事に仕事に取り組まれているのでしょうか?

笹尾さん: 営業担当や工務担当だけではなく、作業をする私たちも必ずお客様に名刺を渡してご挨拶しますし、作業前には工事の目的と作業内容をきちんとお客様にお伝えします。作業終了後も、工事の進捗状況を説明してから帰るようにしています。

牟田さん: 私たち工務補助は、現場養生のために最初にお客様のご自宅へ入らせていただくことが多いので、お客様はもちろん、近隣住民の方への挨拶を徹底しています。マンションでのリフォームの場合、掲示板に工事予定は貼り出しますがご覧いただけないこともあるので、積極的に挨拶をして声がけをすることで、「ここで工事があるのか」と受け入れていただけるような雰囲気づくりを意識しています。

お客様が生活を続けながら工事が進むため、住まいを傷つけない丁寧な作業や迅速な配慮は、お客様の体験や全体の品質を左右する大切な役割だと思っています。「お客様に快適な住空間を提供する」ことが第一だという想いを課員全員で共有し、日々の現場に向き合っています。

笹尾さんをはじめとする社内職人や工務担当、営業担当が仕事をしやすい環境を作りつつ、工事期間中にお客様や近隣住民の方々が安心して過ごせるような環境も生み出している牟田さん。現場の近隣住民への挨拶は、牟田さんが工務補助のメンバーに徹底させている独自のルールだという。「お客様のために」との想いが社内に浸透している同社には、自ら考えて動く「人」が育っている。

後編では、牟田さんや笹尾さんがどのようにANDPADボードを活用して案件の差配をしているのか、運用のポイントを詳しく伺っていく。

技術部施工課の皆さんが勤める事務所。

株式会社ナサホーム
URLhttps://nasahome.co.jp/
代表者代表取締役社長 大城 茂
設立1996年
本社大阪府大阪市北区角田町8-1 大阪梅田ツインタワーズ・ノース17階
企画・取材: 平賀豊麻
編集: 金子結乃 
執筆: 保科美里
デザイン: 森山人美、岩佐謙太朗
お客様担当: 谷口亮祐、川床爽大
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