ANDPADの利用状況をデジタルにスコアリングし、ANDPADを最も使っているユーザーを称賛するANDPAD AWARDのユーザー部門。今回は、「ベスト受発注ユーザー賞 -発注-」で全国第1位を受賞した、株式会社CONY JAPAN リフォーる イオンモール高の原店 店長の酒匂 慎太朗さんにお話を伺った。
株式会社CONY JAPANは、フルオーダーの「PROSTYLE Luxe」、中規模のリフォームを手がける「SpaceUp」、そして水まわりリフォーム専門店「リフォーる」を展開する住宅リフォーム企業である。特に関西圏を中心に22店舗を展開する「リフォーる」は、各エリアにショールームを構える「地域密着」を最大の強みとし、急成長を続けている。
2020年に同社へ新卒入社し、現在イオンモール高の原店の店長を務める酒匂 慎太朗さんは、営業が現場の施工管理や監督業務までを担う「営工一貫体制」の中、徹底した段取り化を推進。ANDPAD受発注を活用し着工前発注を徹底しながら、毎日10件以上動く現場を「朝夕20分のチェック」と「通知は常にゼロに」という行動習慣で統括し、高い生産性を上げている。
本記事は、ANDPADの活用に悩む若手管理者や、現場監督業務も兼任している営業担当者に向けて、その活躍を支えるANDPADを起点とした業務体制の真髄を紐解いていく。

施工実績18万件超。水まわり特化で急成長を続ける「リフォーる」の強み
──この度のご受賞、誠におめでとうございます! まずは、株式会社CONY JAPANの事業展開と「リフォーる」の強みを教えてください。
酒匂さん: 当社は創業から50年以上、一貫してリフォームに携わってきました。フルオーダーのリノベーションを手がける「PROSTYLE Luxe」、中規模のリフォームを展開する「SpaceUp」、そして水まわりの専門店である「リフォーる」という3つのブランドを展開しています。
その中で私が所属する「リフォーる」は、キッチンやシステムバス、トイレ、給湯器といった水まわりのリフォームに特化し、施工実績は18万件を超えます。また各エリアにショールームを構えており、地域密着が強みです。地域のお客様にとって身近なリフォーム会社でありたいという思いから、店舗から車で45分圏内を対応エリアとさせていただいています。
現在は関西圏を中心に店舗を展開していますが、今春には関東にも2店舗を出店しました。会社全体の中でも、非常に勢いのあるブランドです。
──会社や店舗の成長をご自身でも感じる場面は多いですか?
酒匂さん: 非常に感じますね。大阪ではほとんどの地域に店舗があるため、お客様のご自宅に伺うと「あ、リフォーるさんだよね」「チラシを見たことあるよ」「知り合いから紹介してもらった」と言っていただけることが本当に増えました。
また、各店舗のGoogleマップ上での口コミ評価が非常に高いです。私自身も、工事に満足していただいたお客様に口コミのご協力をお願いをすることがあるのですが、半分ほどの方がその場で熱量のある口コミを書いてくださるんです。「それだけお客様に真摯に向き合い、満足していただけている結果なのかな」と、日々結果として実感しています。

株式会社CONY JAPAN リフォーる イオンモール高の原店 店長 酒匂 慎太朗さん
同期最速クラスで店長へ。お客様に真摯に向き合うと決めた転機
──酒匂さんは新卒で貴社に入社されています。入社のきっかけについて教えてください。
酒匂さん: 私は学生時代からずっとサッカーを続けてきました。高校は部員が200人もいるような強豪校でしたので、毎日サッカーのことばかり考えていましたね。大学でも体育学科に所属し、将来は体育教師になるつもりで教員免許も取得していました。
しかし、就職活動の時期にコロナ禍が直撃し、教員の採用枠が減少してしまったんです。次の道を模索する中でCONY JAPANの採用説明会を受ける機会があり、そこで働く方たちの熱さや雰囲気に強く惹かれ、建築の知識はまったくのゼロながら入社を決めました。
──教師を目指されていたのですね。こちらの店舗で店長になるまでに、複数の店舗を経験してこられたのでしょうか。
酒匂さん: 入社後から今までに4店舗経験しました。2024年から店長に就任し、今年2月からイオンモール高の原店を任されています。
店長の役割としては、店舗の売り上げ達成に責任を負い、店舗メンバーの育成やフォローにあたるほか、稟議申請や見積もり・実行予算の承認といったマネジメント業務を担っています。同時に、プレイングマネージャーとして自分自身も店舗目標達成のために第一線で売上数字を背負っています。

リフォーる イオンモール高の原店
──同期の中でも突出して早いスピードで店長に昇格されたと伺いました。若手の頃はどのような社員だったのでしょうか。
酒匂さん: 実は、1〜2年目の頃は怒られてばかりの、完全な「問題児」だったんですよ(笑)。仕事のミスをごまかそうとして嘘をついたり、隠したりしてしまっていたんです。当時は上司からANDPADの画面を突き付けられながら、「酒匂、発注してないやん」と毎日怒られていました。
一度は主任というポジションに上がったこともあったのですが、行動の甘さから、2年目の冬に一般社員へと落とされてしまったんです。当社の降格人事というのは、社員が集まる場で発表されるため、同期たちが次々と昇格して笑顔で祝われている中で、私だけが降格を告げられました。本当に情けなく、悔しくて仕方がありませんでしたね。
ただ、当社は教育に力を入れていて、一度降格したとしても再度本気でトライができる、挑戦を応援する風土があります。当時の店長も、どん底にいた私を突き放さずに信じてくれて、「ここからもう一度、一緒に店長を目指そう」と言葉をかけてくれたんです。その優しさに触れたとき、自分の中で完全に意識が変わり、「半期で副店長になり、1年後には絶対に店長になる」と決意しました。

──一度挫折したとしても周囲の方が寄り添って応援してくれる、非常にチャレンジマンシップに溢れた環境なのですね。店長を目指すため、行動など意識的に変えたことはありますか?
酒匂さん: 店長のあるべき姿から逆算して、ふさわしい行動を観察し、自分も同じ行動ができるようにしていきました。
例えば、お客様のところに伺うときに時間を守らないスタッフがいたら、店長は注意しますよね。でも、もし店長自身が時間を守っていなければ、部下は絶対に納得しません。それまでの私は「1分くらいの遅刻ならいいか……」と甘く考えていたのですが、その甘さが店舗全体の意識を下げてしまうのだと気づきました。「自分が守らなければみんなが同じ意識になってしまう」と考え、数年後のなりたいビジョンに向けて、1分の遅刻もなくすような徹底的な行動変革を行っていきました。
──日々の行動を変えていったのですね。お客さんへの向き合い方においても、酒匂さんの視座を変えた転機があれば教えてください。
酒匂さん: 2年目の夏、エコキュートの契約において、私の手落ちでお客様からお叱りを受け、当時の店長と同席して謝罪に赴くことになったときのことです。当時の私はまだ未熟で、店長に対して「どうして謝罪に行かなあかんのですか」と不満を口にしながらお客様のもとへ向かいました。
そのお客様は工場で働いている方だったのですが、実際に職場へ伺ってみると、体感温度が50度を超えるような、過酷な環境の中で汗水流して働いていらっしゃったんです。その姿を見た瞬間、言葉を失いました。

酒匂さん: リフォーム業界にいると、日常的に何十万、何百万という高額な数字を扱うため、金銭感覚が麻痺してわからなくなりがちです。でもお客様からすれば、あの過酷な環境で稼いだお金を、私を信頼して預けてくださったんです。それなのに、自分にはそのお金に対する責任感がまったくなかったと猛省しました。
金額の大きい小さいを考えずにお客様と向き合わなければいけない。どんな工事であっても、お客様の生活の背景に目を向け、絶対に手を抜いてはいけないし、真摯にやっていれば必ず次のご縁に繋がっていくのだと気付きました。たとえ1円でも過剰に受け取ってしまった場合は、必ずご返却にお伺いすることを徹底していますし、お客様との誠実なお取引のためにも、ANDPAD 引合粗利管理を使った店舗での見積管理や粗利の管理に日々向き合っています。
──お客さんへの姿勢など、当時の店長さんから学んだことも多かったのではないかと思います。
酒匂さん: 当時の店長は、愚痴や不満を一切言わず、人としてお客様に誠実に向き合う大切さを背中で教えてくれました。その上司の影響が、現在の私のマネジメントの根幹になっています。これほどいろんな挫折を経験したのは私くらいかなと思うので、そこが強みですね(笑)。部下が今、どんなところで躓いているのかが誰よりも分かるからこそ、今の指導ができていると思っています。
──改めて、酒匂さんから見た貴社の魅力は何でしょうか。
酒匂さん: 一言で言えば、社員皆さんの「人がいい」ことです。他部署や他店舗の方に何か相談すれば、どんなに忙しくてもレスポンスが返ってきます。誰に対しても助けてくれる組織だからこそ、私もその恩を周りに返していきたいと思えるんです。
当社では人間性を育むことを目的に、創業時から続く「塾」と呼ばれる場が月に1〜2回、1時間半かけて全社規模で開催されています。経営理念を読み合わせて感想を共有するなど、お互いの価値観を学び合っているんです。デジタルツールを活用する時代だからこそ、その根底にある信頼関係やおせっかいなほどの優しさが、組織を強くするために必要不可欠なのだと日々実感しています。

営業が現場監督も兼ねる「営工一貫体制」とモール店ならではの戦い方
──現在店長を務められているイオンモール高の原店の体制について教えてください。
酒匂さん: 高の原店は、私を含む営業5名、受付であるバックオフィススタッフ2名の計7名体制です。新卒は毎年50〜60名ほど入社するのですが、この店舗にも現在2名の新卒1年目のスタッフが在籍しています。
「リフォーる」は営業が接客から現調、発注、現場の管理までを一気通貫で行う「営工一貫体制」をとっています。そのため、監督業務も自分たちで担っており、私自身も店長の管理業務をこなしながら毎日現場へ足を運んでいます。
対応エリアは奈良市、大和郡山市、京都府木津川市など広範囲に及び、店舗全体で毎日10件以上と非常に多くの案件が動いています。
──ショッピングモール内の店舗ということで、路面店と比較して、お客さんの層にも違いがあるのではないでしょうか。
酒匂さん: 路面店と違い「買い物のついでにふらっと立ち寄る」客層がメインですね。土日ともなれば10数組ほどのお客様が来店されます。
──購買への温度感がまだ高くないお客様に対して、店舗としてどのような対応をされていますか?
酒匂さん: モール店においては、今すぐの反響(商談)にならなくても構わないとスタッフには伝えています。目先の数字を追うよりも、ふらっと立ち寄ってくださったお客様に対して誠実な対応を尽くし、地域での認知度を上げることを最優先に考えているからです。
そのため、店頭での接客時には、誰が行っても変わらない対応をすることが絶対条件です。私であっても1年目のスタッフであっても、同じように対応ができるよう日々声をかけています。
──酒匂さんご自身が、接客において大切にされていることはありますか?
酒匂さん: 私の接客の考えとしては、お客様に喜んでいただけることが一番です。なぜリフォームをしたいのか、喜んでいただけるポイントを探る。自分が売りたい商品を押し付けるのではなく、何が喜んでもらえるのかを会話の中から探り出す。
住生活での負があるところで、どこに喜びのポイントがあるのかを探ることで、自然とモノは売れていくと信じています。じっくり悩みたい方なのか、早くレスポンスが欲しい方なのか、そのお客様に合わせたコミュニケーションを取ることもその一つですね。

前編では、「リフォーる」の強みの源泉と、酒匂さんの歩みを紐解いた。かつての自分を「問題児だった」と話す酒匂さんは、自らの甘さを素直に認め、それまでの習慣を徹底的に削ぎ落とし「半年で副店長、1年で店長になる」という高い目標のもと、店長にふさわしい基礎行動を徹底的に逆算して努力を重ねていった。
また、お客様からいただくお金の重みを知り、周囲に支えられながら「生活の背景」に真摯に向き合う視座を手に入れるまでの軌跡は、大きな自己変革のドラマがあった。
同社が採用する「営工一貫体制」は、営業から施工管理までを一気通貫で行う効率的なワンストップ体制である一方、個人のタスクが多忙を極めやすいという課題も抱えている。そんな環境を支えているのが、CONY JAPANに根づく利他の精神であり、強固な組織風土だ。デジタルを駆使する時代だからこそ、その根底にあるアナログな人間関係の絆こそが、チームの圧倒的な推進力となる。
続く後編では、毎日10件以上が動く現場を統括する酒匂さんのマネジメントの核心へと迫る。ANDPAD引合粗利管理の運用から、着工前発注率が徹底されている背景、そして日々の行動習慣まで、具体的な仕組みの真髄を深掘りする。
| URL | https://conyjapan.co.jp/ |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役/会長 小西 正行 |
| 設立 | 1970年 |
| 本社 | 大阪府大阪市中央区本町4-4-25 本町オルゴビル5階 |














