〜後編〜広範囲に渡る職種を経験したDX人材が取り組む         融和的デジタル変革のプロセス

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山田 真美 氏
入社16年目。企画部で広報企画、経営企画室で商品企画・総合企画を兼務。
入社後は営業・コーディネーター・設計・現場監督と、あらゆる職種を経験し、リフォームやアフターメンテナンス、テクノストラクチャーの事業部に携わった後、現職。

昭和43年に香川県高松市でスタートしてから半世紀にわたり地域の住まいづくりを行なってきた株式会社日進堂。2012年以来、着工棟数は10年連続で香川県トップ(住宅産業研究所調べ)と、長年の信頼と豊富な施工実績をもつ地元密着型企業だ。現在は、香川県に加え岡山県でも事業展開していおり、同社の家づくりは、間取りはもちろんのこと、希望に合わせて仕様も選べる完全自由設計が強み。ホームアドバイザーやインテリアコーディネーター、設計士、現場監督がチーム一丸となって理想の家づくりをサポートしている。今回は、企画部兼経営企画室・山田真美氏にインタビューを行い、後編ではANDPAD導入の背景、導入後社内コミュニケーションの質がどのように向上したのか、今後の展望について紹介する。

職人稼働管理と着工枠管理の課題から、ANDPADを導入

社内の意思疎通を重視し、現在は支店間や部署間のコミュニケーションや共有などでANDPADを活用している同社だが、ANDPADを導入した背景にはどのような課題があったのだろうか。

「一つは、基礎、大工、電気工事の職人稼働管理の問題がありました。2018年の契約棟数が180棟を超えた時、顕著に現場の運営に影響してきました。そこで2019年にANDPADの採用に至るわけですが、現状は西と東で地域ごとに担当監督が集まって情報交換し合い工程管理を行っています。現状はコロナ禍の影響も多少あるものの棟数は横ばいなので、状況に慣れてきた感じです。
もう一つは、仕様決め起因の着工遅れが課題となっていたのも背景としてはあります。ANDPAD導入による営業やコーディネーターの意識の変化は大きかったと思います。工務同士でANDPADを使用して情報をシェアするようにもなり、コミュニケーションの質向上に繋がっていますね」

利用頻度が高い職種を中心に、各部署と連携して運用方法を検討

ANDPADを社内に浸透させるためのルール整備は、入社後さまざまな職種を経験した山田氏が主導となり各部署と相談しながら進めていった。特に利用頻度が高いコーディネーターと設計士には、運用しやすい方法を各自で考えてもらい、その内容を山田氏が書面化して社内共有することで、その他の部署も利用イメージをよりブラッシュアップするきっかけに繋がったという。そして、導入説明会後は「日進堂独自で生じそうな問題」を見つける度に、書面化・マニュアル化して社内に発信して周知徹底を行なった。

「運用後、数ヶ月して現場の声を踏まえて見直しを行い、ANDPADを使用していて起きた問題は、月一回の定例会議で共有してくれています。個別の問題はその場でANDPADのサポート担当に相談して、なるべく早めに解決するようにしています。コーディネーターが使う頻度が高いのですが、部長が支店の会議に参加するときに支店ごとに社員の声に耳を傾けてフィードバックしてくれる機会もあるので、課題が把握しやすい環境ができています」

ANDPAD導入後の変化と今後の課題

各部署と連携してANDPAD運用方法を決めたことで、社内コミュニケーションの質向上に繋がっている。導入後どのような変化があり、今後どのような課題をもっているのだろうか。

「元々現場に行く機会は多いので、現場訪問回数が減らせるというよりは、いつでも現場で作業ができる点にメリットを感じています。工期を無理して縮めていないのが現状ですが、些細なところをちょっとずつ詰めていけば、工期も短くできるはず。現場の職人ともほんのちょっとのことで意思疎通ができなかったりすることがあるので、現場の不満も解消していけたら。今後ANDPAD検査なども始まるので、これから運用についても検討していく必要がありますね」

また、現在ではANDPAD検査も導入し、品質管理業務のデジタル化についても取り組んでいる。マニュアル作成と検査のデジタル化によって、それまで個々で管理していた図面やチェック項目の共有が可能になった。

「検査については「ANDPAD検査」の存在は前から知っていましたが、昨年、些細な伝達ミスからお客様のクレームに発展してしまったことをきっかけに導入を決めました。「紙に書いてそれをきれいに工期中(約4~5か月)持ち続けて、最終的にスキャンしてPDFで保存して共有」という作業が、いかに業務の妨げになり、その業務を怠るかということを身に染みて知っていたので、勝手に共有されるのがベストだと考えました。デジタル化されることでお互いの業務を共有できるので、使わない手はないですね」

営業・設計・コーディネーター・現場監督など全ての部署の連携を大切にしている同社だが、マニュアルの作成やANDPADなどデジタルツールを活用することで、社内の意思疎通をより強固なものにしている。今後も、社員の声に耳を傾けながら柔軟に変化し続け、より多くのお客様に選ばれる会社へと成長していくだろう。

株式会社日進堂
https://nissindo.net
〒761-8071
香川県高松市伏石町2037-18
代表取締役:喜久山 知哉
創業:1910年12月
設立:1968年12月

取材・編集:平賀 豊麻
ライター:金井 さとこ