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【ANDPAD AWARD 2025】専門工事 × Mid-Enterprise & SMB カテゴリ入賞企業 6社まとめ

目次

  1. 【専門工事 × Mid-Enterprise】カテゴリについて
  2. ■株式会社グンエイ 様
    1. 100年企業を目指して取り組む 「人材育成」と「技術継承」。現場から経営まで一体で推進! 総合設備会社の現場DX
    2. ▶DXの取り組みの特徴・ポイント
  3. ■中電エナジーサービス株式会社 様
    1. 驚異の人時生産性“209%”向上 成功の舞台裏。全業務フローをANDPADに合わせて再構築。残業時間を削減しながら売上倍増へ
    2. ▶DXの取り組みの特徴・ポイント
  4. ■不二鉱材株式会社 様
    1. 持続可能な築炉工事業界へ。老舗商社の挑戦。社員と組織のポテンシャルを解放! ANDPADで「組織の壁」を乗り越える
    2. ▶DXの取り組みの特徴・ポイント
  5. 【専門工事 ×SMB】カテゴリについて
  6. ■株式会社五日市塗装工業 様
    1. 増収増益でも週休二日制を実現!成功の裏にある、リブランディングとデジタルシフト
    2. ▶DXの取り組みの特徴・ポイント
  7. ■自然オペレーションズ株式会社 様
    1. 全国各地の発電所を守る 遠隔管理体制構築へ。発電所の運営・保守・改修工事会社がANDPADで成し遂げたコミュニケーション改革
    2. ▶DXの取り組みの特徴・ポイント
  8. ■株式会社山崎工業 様
    1. 業務負荷を取り除き、「会社の未来」をDXで拓くANDPADで非効率な業務を一掃し、事業領域拡大に備えた業務体制・組織基盤を強化
    2. ▶DXの取り組みの特徴・ポイント
  9. 最後に

ANDPADを利用してDXを実現する先進的な企業や、ANDPADの利用度の高いユーザーを表彰する「ANDPAD AWARD 2025」。

ANDPAD AWARD 2025は、ANDPADを活用し大きな変革を遂げたご契約企業にお贈りする「DXカンパニー部門」と、ANDPADの利用状況をデジタルにスコアリングし、ANDPADを最も使っているユーザーに対して贈呈する「ユーザー部門」の2部門で開催します。
>>ANDPAD AWARD 2025 特設サイト:https://page.andpad.jp/andpad_award/latest/

さらに、5月7日から6月9日18時迄、ANDPADユーザーの皆様からの投票受付も開始。皆様の投票の結果が、ANDPAD AWARD 2025の「ONE賞」を決めます!ぜひ、以下からご紹介する各社へのインタビュー記事、並びにプレゼンテーションのアーカイブ動画をご覧いただき、最も優れた取り組みだと感じた企業へ、投票をお願いいたします!

本記事では、ANDPADご利用企業21.6万社の中から、見事「DXカンパニー部門」に入選した企業のうち、専門工事カテゴリで入賞した6社の入賞インタビューとカテゴリ審査会で行ったプレゼンテーション動画をご紹介します。
 

【専門工事 × Mid-Enterprise】カテゴリについて

【専門工事 × Mid-Enterprise】カテゴリでは専門工事を担う、売上10億円以上〜500億円未満の企業が対象となります。専門商社や代理販売事業者、設備会社など、多様な専門分野のプロフェッショナルがエントリー。長年培ってきた技術力に加え、組織力を活かした事業運営と、変化への柔軟な対応力を両立させています。ANDPADを活用し生産性向上や品質管理強化、そして新たな顧客価値の創出に挑む、入賞企業3社の取り組みをご紹介します。

 

■株式会社グンエイ 様

100年企業を目指して取り組む 「人材育成」と「技術継承」。現場から経営まで一体で推進! 総合設備会社の現場DX

日々の暮らしの中で、私たちが「当たり前」に享受している快適な環境。その裏側には、建築物の設備を支えるプロフェッショナルたちがいる。株式会社グンエイは、群馬県を拠点に、給排水衛生設備、空調設備、消火設備、電気設備など、建築物に欠かせない設備の設計・施工・管理を幅広く手がける総合設備会社だ。人々の生活をより快適なものにするために、普段は目に見えない部分で社会を支え続ける縁の下の力持ちのような存在だ。

100年企業を目指し成長を続ける同社は近年、大型案件の受注が増え、対応エリアも広範囲になってきた。当時は会社としてクラウドツール等は使っていなかったため、現場担当者が各々で現場情報の管理をしている状態だった。そのため、現場管理者の目が行き届きにくい状況と会社全体で現場情報を一元管理できていないことが課題となっていた。業務の非効率さに加えて、これまで築き上げてきた技術や知恵を次世代へと継承し、若い世代の育成を進めていくハードルにもなっていたという。

こうした課題に対し、同社は現場から経営層までを巻き込んだ全社横断のDX推進プロジェクトを立ち上げ、ANDPAD施工管理やANDPAD図面、ANDPAD黒板を駆使した業務の効率化に挑んだ。各現場の着工時期が異なることによる、担当者ごとのANDPAD活用度合いの差といった課題を抱えながらも、安全管理担当者も巻き込みながら着実にANDPADの運用浸透度合いを高めていった。

その結果、進行中現場でのANDPAD利用率は80%と高水準を叩き出し、業務負荷の高かった黒板付き写真の撮影・管理にかかる時間はほぼ半減した。各現場でANDPAD図面の活用方法がボトムアップに生み出され、現場情報を一元的に管理できる体制が整い始めている。また、現場間の移動の合間に発生するスキマ時間を活用して報告作業を進められるようになり、残業削減という成果にもつながっている。

今回は、株式会社グンエイ 管理統括本部 DX推進室の茂木玄太さんと、同社 営業統括本部 DX推進室の栗原直也さんにインタビューを実施。すでに様々なシステムが社内で利用されていた状況のなかで、どのように働きかけ、社内の利用をANDPADへと統一していったのか。情報管理体制を整え、会社資産を蓄積し、後進の育成に役立てたいと感じている企業にとって、同社の変革のプロセスから学ぶことは大いにあるはずだ。

>>記事全編はこちらからお読みいただけます。

▶DXの取り組みの特徴・ポイント

 

 
 
 

ANDPAD ONE
100年企業を目指し、次世代の育成に注力するため、ANDPADを活用した全社的なDXを推進している同社。現場の声に耳を傾ける安全管理担当者の協力や、きめ細やかな利用状況の把握がANDPADの浸透を後押し。進行中現場でのANDPAD利用率は80%を達成し、図面・写真管理の効率化や情報の一元化を実現しています。組織全体で未来を見据える同社のDXは、設備業界における人材育成と技術継承のモデルとなるでしょう。

▶審査会プレゼンテーション動画はこちら

 

■中電エナジーサービス株式会社 様

驚異の人時生産性“209%”向上 成功の舞台裏。全業務フローをANDPADに合わせて再構築。残業時間を削減しながら売上倍増へ

 

同社は、中部電力ミライズ株式会社が供給する電気・ガスの代理販売を主な事業としている。併せて、住宅設備機器販売事業を展開しており、エコキュートなどの電化機器や、太陽光、蓄電池、EV充電機器といったエネルギー設備を取り扱ってきた。しかし、取扱商材が多様化するとともに、営業や施工といった業務も複雑化。社員が個人レベルで対応していったため、業務が属人化し、作業工数が肥大化していった。

この状況を打破するため、2023年8月に「業務再構築ワーキング」が立ち上がる。“ANDPADを基幹業務プラットフォームにする”という強い決意のもと、業務全体のシステム化のみならず、抜本的な業務標準化に平行して取り組む一大プロジェクトがスタートした。自ら課したANDPADでの運用開始までの期間は7カ月。すべての業務を棚卸しし、ANDPADの機能に合わせて再構築。50種類以上存在した帳票様式は1種類に集約し、見積もりプロセスを効率化していった。さらにANDPADに蓄積されたデータを活用し、業務改善に加えてメンバーのモチベーションアップに繋がる取り組みも進めた。

現在、同社ではANDPAD施工管理、ANDPAD引合粗利管理、ANDPAD受発注を活用している。情報が一元化されたことで業務課題が“見える化”され、人時生産性が前年比209%へ向上人員増なしで売上倍増を達成しながら、紙での帳票作成・郵送が無くなったことで施工協力店の体験改善にも繋げている。

同社の取り組みからは、従来の業務をそのままANDPADに置き換えるのではなく、業務フロー自体を改革するという考え方の大切さを学ぶことができる。しかし、言うは易く行うは難し。決して平坦ではなかったと思われる道のりを、どのように歩み、やり抜き、成果に繋げたのか。取り組みの背景やその内容について、サービス事業部 部長の菅原祐司さん、今回のDXのメイン推進者である、サービス事業部 課長の浅野正己さんにお話を聞いた。

>>記事全編はこちらからお読みいただけます。

▶DXの取り組みの特徴・ポイント


ANDPAD ONE
事業拡大に伴う業務の属人化と複雑化を解消するため、「ANDPADですべての業務を完結させる」という強い意志のもと、全業務フローをANDPADに合わせて最適化。多岐にわたる帳票を一本化し、見積もりプロセスを効率化するなど、徹底的な標準化を進めました。人時生産性は驚異の209%向上を達成し、人員を増やすことなく売上を倍増させることに成功。さらに、バックオフィスの業務実績が可視化されたことを機に、バックオフィスメンバーを表彰するなど、EX(従業員体験)の向上にも寄与。紙での帳票作成・郵送作業が削減したことにより、施工協力店の体験改善にも繋がっています。
 

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■不二鉱材株式会社 様

持続可能な築炉工事業界へ。老舗商社の挑戦。社員と組織のポテンシャルを解放! ANDPADで「組織の壁」を乗り越える

 

同社は、物質を高温で加熱する窯炉で用いられる「耐火物」を取り扱う専門商社だ。また、耐火物の輸入販売だけではなく、窯炉の設計・施工・メンテナンスを行う築炉工事会社としての側面も持っているのが特徴のひとつである。

同社は、専門性の高い築炉工事に対応するため、大阪・東京・名古屋・小倉に拠点を置き、全国で事業を展開してきた。ただ、拠点それぞれの状況を把握できる共通のプラットフォームがなかったため、お互いにどんな案件が進行中なのかわからず、拠点をまたいだ協力体制を構築するのが難しくなっていた。また、リアルタイムでの情報共有もできておらず、担当者間の引継ぎや報告書作成に多大な時間を必要としていて、社員が疲弊していたという。

そこで、同社は全拠点の情報を集約するためにANDPAD施工管理の運用を開始。ANDPADチャットや報告機能を活用し、工事の進捗や資材の手配状況、安全情報・技術ノウハウを共有することで「誰でも・どこでも・引継ぎなしで現場管理ができる」体制を整えた。

業務ひっ迫の要因となっていた無駄な待機時間・形骸化した取り組みを一掃した結果、振替休日取得率は56%から96%に向上。拠点間での情報共有が促進され、大規模工事の受注数も増加した。さらに、社員のチャレンジ精神にも火がつき、組織全体の活性化につながっている。

同社の一連の取り組みは、組織の分断によって削がれてしまう社員一人ひとりのやる気や組織としての一体感を、情報共有の基盤を整えることで取り戻していくプロセスそのもの。拠点が分かれていくなかで生じてしまう課題に対して取り組み、成果に繋げている点は、同じ課題を抱える多くの企業にとって学びと勇気になるはずだ。

今回は、不二鉱材株式会社の高橋さん、生田さんにインタビューを実施。自社のDXだけではなく、築炉工事業界全体の存続を視野に入れた同社の新しい挑戦にも迫っていく。

>>記事全編はこちらからお読みいただけます。


▶DXの取り組みの特徴・ポイント


ANDPAD ONE
拠点ごとの業務領域や売上に差があり、組織の一体感が希薄化していた同社。全国4拠点の情報共有基盤としてANDPADを導入し、業務時間の引き継ぎで発生する無駄な待機時間や、報告書作成業務にかかる時間を削減。振替休日取得率を大幅に向上させました。拠点間の情報共有は大規模工事の受注増に繋がり、ANDPADによる可視化は社員の挑戦意欲を刺激。属人的な情報管理から脱却し、「誰でも・どこでも・引継ぎなしで現場管理ができる」体制を構築しました。

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【専門工事 ×SMB】カテゴリについて

【専門工事 × SMB】カテゴリでは、専門工事を担う、売上高10億円未満の企業が対象となります。左官、防水、電気、塗装など、多岐にわたる専門工事会社がエントリー。自社職人を抱える企業が多いことも、本カテゴリの特徴です。長年培ってきた確かな技術と、きめ細やかな対応力を武器に、ANDPADを活用した生産性向上や働き方改革に取り組んでいます。デジタル技術を積極的に取り入れ、DXに挑む各社の先進的な取り組みにご注目ください。

 

■株式会社五日市塗装工業 様

増収増益でも週休二日制を実現!成功の裏にある、リブランディングとデジタルシフト

1954年の創業から70年、地域にも社員にも愛される企業として信頼を築いてきた株式会社五日市塗装工業。長年、公共工事やゼネコンの下請けを主軸に事業を展開してきた同社は、先代の頃よりおよそ20年をかけてBtoC事業へと転換した。しかしその成長過程においては、業務が特定の社員に集中し社員や職人みんなが多忙を極める状況や、工事に関する情報が分散することで現場のスムーズな進行や迅速な意思決定に支障をきたすなど、業務効率が低下するという課題が浮き彫りになっていった。

これらの課題を解決するべく、晴山さんが代表取締役に就任した2022年頃より、同社はANDPADを活用した大胆なDX施策をスタート。ANDPAD施工管理やANDPAD黒板、チャット機能などを駆使して情報を一元化することで現場とのスムーズなコミュニケーションを実現し、紙資料をANDPADに落とし込んでいくことで事務作業の効率化にも成功した。その結果、現場の生産性向上による増収増益を達成。さらに週休二日制の導入も実現し、社員のワークライフバランスの改善にも成功した。

さらに晴山さんは、建設業界のイメージアップを叶えるべく、多様な人材を抱える自社を“多様な生物を抱える海洋”と捉えたリブランディング施策「アクアファンプロジェクト」をはじめとする数々のリブランディング施策にも取り組み、建設業界のイメージアップに貢献している。こうして、地域密着型企業として長年培ってきた信頼を基盤に、ANDPADを活用した大胆なDX施策を行い、成長を続ける同社。業績アップと働きやすさ、そして企業イメージの再構築。すべてを実現する経営改革で注目を集める五日市塗装工業の取り組みと成功の秘訣に迫るべく、同社 代表取締役の晴山潤一さんと工事統括部長の榊 寛さんに、お話を伺った。

>>記事全編はこちらからお読みいただけます。

▶DXの取り組みの特徴・ポイント


ANDPAD ONE
創業70年を誇り、およそ20年をかけてBtoC事業へと転換した同社。4代目社長への事業継承をきっかけに、リブランディングとANDPADを活用した大胆なデジタルシフトを推進。社長自身が推進者として主体的に関わり、工事責任者を窓口に据えることで、現場で働く方々への迅速なANDPAD運用浸透を図りました。加えて、ANDPAD黒板を導入したことにより、情報共有が効率化。さらには台帳作成機能を活用することで、台帳作成に要する作業工数が月々約17~34時間削減されました。その結果、増収増益を達成しながら完全週休二日制を実現し、年間休日数を増加させるという、働きやすさと企業の成長を両立する経営を実現されています。

▶審査会プレゼンテーション動画はこちら

 

■自然オペレーションズ株式会社 様

全国各地の発電所を守る 遠隔管理体制構築へ。発電所の運営・保守・改修工事会社がANDPADで成し遂げたコミュニケーション改革

自然オペレーションズ株式会社は、太陽光・風力等、自然エネルギー発電所の運営・保守(O&M)事業およびアセットマネジメント事業、発電所の改修工事を行う企業である。全国に150カ所ある太陽光発電所の点検や是正作業、除草などを近隣の協力会社(同社ではパートナーと呼んでいる)に委託し、発電所の運営・保守に努めている。

近年は台風や豪雨など災害も多い。太陽光発電量に異常値が発生するとアラートが発せられ、パートナー企業と連携して対応にあたるが、その際の情報共有方法に課題があった。また、自社独自で開発したメンテナンスシステムを利用していたが、維持管理のためのコストや外部システムとの情報連携の点でも課題を感じていた。さらに同社では近年O&M事業に加えて、新規事業として発電所の改修工事にまで業務範囲を拡大しているが、全国各地に散らばる発電所への移動がネックになっていた。

同社は2022年にANDPADを導入。丁寧な導入プロセスと、社内外向けのマニュアル作成により、O&M事業部での利用率100%を達成。パートナー企業によるANDPADでの写真撮影に加え、写真台帳の作成までを実施してもらえるよう働きかけた。その後、改修工事を行う工事グループでもANDPAD黒板、ANDPAD図面、さらにANDPADリモート通話の利用を開始し、遠隔管理体制の構築に着手した。

これらの取り組みにより、O&M事業においては、発電所のダウンタイム(発電を止めて発電ロスが生じる時間)が短縮。工事グループでも、写真の整理や台帳作成に関する業務が1現場あたり60%以上にあたる約60時間が削減され、出張費・移動時間の半減にも成功した。さらに、事業主との週次ミーティングによる顧客体験の向上といった成果にもつながっている。

自然電力株式会社 IT部の吉澤清隆さん、自然オペレーションズ株式会社 エンジニアリング部工事グループの秀島康史さん、舘山麻希子さんにお話を聞いた本記事の内容は、全国に拠点を持ち、多数の協力会社と連携する事業を展開する企業にとって、コミュニケーションの効率化や遠隔管理体制の構築のヒントになるだろう。

>>記事全編はこちらからお読みいただけます。

▶DXの取り組みの特徴・ポイント


ANDPAD ONE
全国の自然エネルギー発電所の運営・保守を行う同社。ANDPADによるコミュニケーション改革によって、パートナー企業との情報共有が円滑化され、発電所のダウンタイムが短縮。また防災・改修工事においては、ANDPAD黒板、図面、リモート通話を活用し、写真整理等の業務時間や出張費・移動時間も大幅に削減しています。全国展開かつ複数の協力会社との連携が不可欠な同社にとって、ANDPADは効率的な遠隔管理体制構築とコミュニケーション高度化を実現する基盤となっています。

▶審査会プレゼンテーション動画はこちら

 

■株式会社山崎工業 様

業務負荷を取り除き、「会社の未来」をDXで拓く
ANDPADで非効率な業務を一掃し、事業領域拡大に備えた業務体制・組織基盤を強化

福島県いわき市に拠点を置く山崎工業は、45年以上にわたり地域を支えてきた専門工事会社だ。公共工事の元請けや地場ゼネコンの下請けとして実績を積み重ね、左官、防水、塗装、タイル、基礎、大工、エクステリア等多様な工事に対応している。自社職人による高品質な施工が強みだが、彼らの年齢は年々上がっていく。そんななかで自社の強みを守り続けていくためには、若手の採用と育成、さらには職人を社員として雇用していく上での一定以上の仕事が必要だった。

東日本大震災後の復興特需も経験した同社は、自社職人を雇用し続けるためにBtoC事業の強化を見据えた。しかし、そこに腰を据えて取り組む余裕がない。そこで課題視したのが、特に業務負荷の高かった「日報の作成・集計」と「稼働管理」だ。これらを解決すべく、同社ではANDPADとANDPADボードを導入。職人の日報提出を紙からデジタルへと置き換え、工事予定の共有や工程会議の廃止もANDPADボード活用によって実現した。従来の個人商店的な組織から、全体最適に各社員が意識を向けられるよう改革を進めてきていたことも奏功し、その土台の上にANDPADが活かされるかたちとなったのだ。

現在同社では、ANDPADをきっかけに若手とベテランのコミュニケーションが促進され、職人の直行直帰も実現。無駄な残業時間が減り、基本給もベースアップするなど、働く環境の改善が図られている。採用活動や社員の定着率といった面でも効果が発揮され始めているほか、事務担当者1名を広報専任の担当者へと配置転換できる余裕が生まれ、SNSやYouTubeを活用した情報発信が活発化。BtoC事業への問い合わせ件数の増加につながっているという。

同社の取り組みからは、人手不足のなかにあっても職人を増やし、育てていくためのヒントが得られるはずだ。DXを取り入れる以前の土壌づくりがいかに大切か。そしてDXの推進にあたってどのように関係者の目線を合わせていくべきか。多くの企業の経営者やDX推進者にとって学びとなる話を、同社 代表取締役の山崎建見さんと、管理部主任の江口実那さんに伺った。

>>記事全編はこちらからお読みいただけます。

▶DXの取り組みの特徴・ポイント


ANDPAD ONE
自社職人による高品質な施工が強みの同社では、ANDPADを活用して紙の日報をデジタル化し、若手とベテランのコミュニケーションを促進。ANDPADボードで煩雑だった稼働管理業務を解放しました。その結果、残業時間が削減され、採用活動や社員定着率向上に貢献。事務担当者を広報に配置転換し、BtoC事業の強化にも繋げています。人手不足が課題である建設業界において、基本給もベースアップするなど、働く環境の改善が図られている点も必見です。

▶審査会プレゼンテーション動画はこちら

 

最後に

このたびDXカンパニー部門、専門工事カテゴリで入賞を果たした各社の課題と奮闘、そして成果に至るまでの唯一無二のストーリー、いかがでしたでしょうか。

過去の慣習や旧態依然の殻を破ろうと正面から向き合い、社内外へ働きかけ、DXによって“よりよい状態”を目指す。皆様のDX推進に向けた糧となるような、挑戦と情熱がそこには詰まっています。

本賞を通じて、ユーザーの皆様とともに建設DXの波を加速させたい。
ぜひ、皆様にとってベストプラクティスと感じられる企業へ、投票をお願いいたします!

▶【ANDPAD AWAD 2025 】住宅カテゴリ入賞企業 6社まとめはこちら
▶【ANDPAD AWAD 2025 】ゼネコンカテゴリ、全セクターカテゴリ入賞企業 4社まとめはこちら

 

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