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ANDPADを利用してDXを実現する先進的な企業や、ANDPADの利用度の高いユーザーを表彰する「ANDPAD AWARD 2025」。
ANDPAD AWARD 2025は、ANDPADを活用し大きな変革を遂げたご契約企業にお贈りする「DXカンパニー部門」と、ANDPADの利用状況をデジタルにスコアリングし、ANDPADを最も使っているユーザーに対して贈呈する「ユーザー部門」の2部門で開催します。
>>ANDPAD AWARD 2025 特設サイト:https://page.andpad.jp/andpad_award/latest/
さらに、5月7日から6月9日18時迄、ANDPADユーザーの皆様からの投票受付も開始。皆様の投票の結果が、ANDPAD AWARD 2025の「ONE賞」を決めます!ぜひ、以下からご紹介する各社へのインタビュー記事、並びにプレゼンテーションのアーカイブ動画をご覧いただき、最も優れた取り組みだと感じた企業へ、投票をお願いいたします!
【ゼネコン × Mid-Enterprise & SMB】カテゴリについて
【ゼネコン × Mid-Enterprise & SMB】カテゴリでは、売上が500億円未満のゼネコンが対象となります。
幅広い建設プロジェクトを手掛ける総合建設会社がエントリー。ご紹介する入賞企業3社は、ANDPADを基軸に、AIやBPOといった先進技術との連携、若手社員の主体的なDX推進、バックオフィス体制の強化など、各社の強みを活かした革新的な取り組みを実施。
建設業界の新たな可能性を示す各社の挑戦に、ぜひご注目ください。
■エバーストラクション株式会社 様
橋梁補修工事に強みを持つゼネコンがが提案する 未来に架ける、理想の働き方 ANDPADによる徹底した情報共有とバックオフィス体制で残業ほぼゼロへ
エバーストラクション株式会社は、愛知県清須市を拠点に、橋梁などの補修・補強工事の管理と施工を行う会社です。全国の橋梁の半数以上が築50年を超えると言われる2029年。老朽化が進む橋梁の点検・修繕は喫緊の課題であり、それを担う職人不足も深刻化しています。(※)そんな社会課題に対し、同社は「2030年までに1,000人の職人を育成する」というビジョンを掲げ、職人ファーストの理念のもと、技術支援、環境支援に注力。建設業界全体の変革を目指し、労働環境の改善にも積極的に取り組んできました。
(※)参照:「国土交通白書 2020」第1節 社会構造に関する予測 https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r01/hakusho/r02/html/n1212000.html
かねてより労働環境の改善にも積極的に取り組んできた同社ではありますが、現場監督の業務過多、残業が課題となっていました。現場の状況把握や情報共有、担当者への確認に時間を要することが、残業増加の一因となっていたのです。その状況を打開すべく、2022年から属人化業務の解消と現場業務の分業化を目指し、ANDPADを情報共有基盤としたバックオフィス体制の構築に着手。取り組みの背景には、「建設業界全体を変えたい、業界特有の属人的な働き方を解決しなければならない」という同社代表取締役の竹内さんの強い信念と固い意志があります。組織づくりと仕組みづくりを同時に行うことで、現場担当者の残業時間は削減され、さらに職人の希望に合わせた休暇取得も可能となりました。
今回は、ANDPAD推進者であり、バックオフィス体制を支えている工務部部長の大友さんと工務部バックオフィスリーダーのKayongoさん、バックオフィス体制の発起人である代表取締役の竹内さん、現場監督の川良さんにお話を伺いました。
>>記事全編はこちらからお読みいただけます。
▶DXの取り組みの特徴・ポイント

■白石建設株式会社 様
「使いたい」から「変えたい」へ。若手が創る、DXの波。
高い技術で信頼される地場ゼネコンの中間検査、仕上げ検査をDX!全社展開への道のり
白石建設株式会社は関東一円で総合建築工事の請負や企画設計を行う老舗ゼネコンだ。凝った意匠の建築物を形にする技術と品質へのこだわりに定評があり、RC造のデザイナーズマンションや億単位の戸建て住宅、木造の寺院や幼稚園などの施工を手がけています。高度な建築技術と意匠への追求心をもち、同時にデジタル技術の活用にも早期からDXにも積極的に取り組んでいます。
その取り組みはANDPAD AWARDで評価され、2022年にDXカンパニー部門「地場ゼネコン」カテゴリでカテゴリ大賞を受賞、2023年にはユーザー部門「ベスト図面ユーザー賞」で全国1位を獲得。そして今回の入賞に至ります。DXカンパニー部門において2度目の入賞は、ANDPAD AWARD史上初の快挙となります。
そんな同社は、2018年からANDPADを導入し、現場情報の共有や検査業務の効率化を進めてきました。2024年からは、若手社員を主体としたANDPADの利活用を推進しています。特筆すべきは、現場を統括する所長やベテランの監督の裁量を尊重する同社の姿勢。工事部門DX推進を統括する春日さんは「ANDPADのようなITツールであっても、強制的に導入するのではなく、それぞれの現場の状況やニーズに合わせて活用されるべき」と語ります。
ただ、一方で、ANDPADの利用状況が現場によってばらつきがあるという課題も抱えていました。そこで、デジタルネイティブ世代である若手社員のITスキルや発想力に着目し、彼らを主体としたANDPADの利活用を見出すための環境を構築・整備。また、時間外労働の上限規制を見据え、ANDPADの利用率向上を目的に「ローラー作戦」と銘打ちアンドパッド担当者と共に全現場での説明会を実施するなどゼネコン現場におけるITの最適化を図っています。
強制的な導入ではなく、現場の自主性を尊重しながら、若手社員の力を活用してANDPADを使ってみて、便利だから拡がっていく。そんな形で自然に利用が浸透していく。この戦略的なアプローチの結果、若手社員の利用率100%、竣工検査におけるANDPAD図面の利用率100%を達成。現場業務の効率化と若手社員の育成を両立させるユニークな取り組みについて、春日靖雅さん、若手の現場監督である中村綺乃さんに詳細を伺いました。
▶DXの取り組みの特徴・ポイント

■ファーストコーポレーション株式会社 様
残業を減らし、人を育てる。ANDPAD×建設ディレクターが導く建設DX
ANDPADによる一元管理で、現場の状況を事務所にリアルタイムに共有
東京都杉並区に本社を置く同社は、マンション建設のゼネコンとして大型物件に携わってきた。「造注方式」と呼ぶ独自のビジネスモデルを武器に成長を遂げてきた同社は、中期経営計画「Innovation2024」のもと、売上高1,000億円達成という目標を掲げている。将来の事業成長を担う所長を育成することを重要な経営課題と捉え、働き方改革を推進してきた。その一貫として2024年4月に発足した新部署が、「建設ディレクターグループ」だ。
同社では、現場で日々撮影されるデータの共有に課題があり、現場員の作業時間の増大を招いていた。残業時間を削減するため、建設ディレクターたちが各現場の状況をヒアリング。ANDPAD導入による解決策を提案し、現場事務の業務サポートも行っているという。
ANDPADによる業務効率化の結果、残業時間の約14%削減に成功した。さらに、ANDPADによる一元管理は、建設ディレクターグループによる現場状況のリアルタイム把握を可能にし、品質管理の向上にも貢献している。
同社のAI×ANDPAD BPOを活用した取り組みにも注目だ。ゼネコン現場におけるAI活用の事例として、AI活用を検討している企業にとって、同社の取り組みは一つの最適解を提供するだろう。
ANDPADによってどのように長時間残業の抑制を実現し、人財育成につなげているのか。DXを中心に効率化に取り組み、ヒト・モノ・カネを最適化するチャレンジを推進している建設ディレクターグループの宗悠紀子さんと和田夏実さんに、お話を伺った。
▶DXの取り組みの特徴・ポイント

▶審査会プレゼンテーション動画はこちら
【全セクター × Enterprise】カテゴリについて
【全セクター × Enterprise】カテゴリでは、事業内容を問わず、売上高500億円以上の企業が対象となります。産業を牽引するリーディングカンパニーがエントリーし、その事業規模と影響力を活かした、大規模かつ先進的なDX戦略を実施。全社的なデジタル変革を通じて、業務効率化をいかにして実現し、業界全体の発展にどう貢献しているのか。その挑戦をぜひご覧ください。
■東邦ガスネットワーク株式会社 様
社会インフラの維持管理 保安に懸ける使命感
年間60万枚の書類を削減! 協力会社とともに進める報告&図面DX
同社は、都市ガスの需要開発、導管等ガス設備の建設・維持管理や、緊急保安、防災等の業務を担うガス会社だ。愛知県、岐阜県、三重県下の約260万件に向けて、都市ガスを安定供給する使命を担っている。
現在、建設業界における職人不足は深刻度を増している。同社では、年間約10万件の工事に対応しているが、それに伴う90種類、年間60万枚に及ぶ紙書類の管理と、竣工図作成の負荷、図面精度に起因する施工・検収・維持管理の課題を抱えていた。これらの課題は、保安を確保するための正確な埋設管情報の蓄積を妨げ、将来的な維持管理に大きなコストをもたらす可能性があった。
これらの課題に対し、同社はANDPADとANDPAD 3Dスキャンを導入・活用。協力会社も巻き込んだ推進委員会を組織し、報告DXと図面DXを推進した。具体的には、ANDPADの資料承認機能を活用して電子承認フローを確立。ANDPAD 3Dスキャンを導入し、埋設管の3Dデータ化による竣工図作成の効率化と精度向上を図った。
取り組みにより、年間60万枚の書類削減、協力会社との書類授受の負担削減が実現。さらには検収作業の効率化、高精度な埋設管情報の記録と共有が実現し、インフラ埋設管の保安に資するデータ蓄積と、それに基づく保安レベルの向上に確かな手応えを感じている。
今回お話を伺ったのは、東邦ガスネットワーク株式会社 設備部内管工事センター工事管理課 チーフの花井陽介さん、同課でANDPAD事務局の長谷川友里さん、企画部イノベーション推進グループの彦坂晃伸さんの3名。本記事は、職人不足や、多数の工事と煩雑な書類管理に課題を抱える建設業の経営者やDX推進者にとって、業務効率化と情報精度向上、そして将来を見据えたデータ蓄積に向けた具体的なステップと、協力会社との連携の重要性を示す点で大いに参考となるはずだ。
▶DXの取り組みの特徴・ポイント

▶審査会プレゼンテーション動画はこちら
最後に
このたびDXカンパニー部門、ゼネコンカテゴリ、そして全セクターカテゴリで入賞を果たした各社の課題と奮闘、そして成果に至るまでの唯一無二のストーリー、いかがでしたでしょうか。
過去の慣習や旧態依然の殻を破ろうと正面から向き合い、社内外へ働きかけ、DXによって“よりよい状態”を目指す。皆様のDX推進に向けた糧となるような、挑戦と情熱がそこには詰まっています。
本賞を通じて、ユーザーの皆様とともに建設DXの波を加速させたい。
ぜひ、皆様にとってベストプラクティスと感じられる企業へ、投票をお願いいたします!
▶【ANDPAD AWAD 2025 】住宅カテゴリ入賞企業 6社まとめはこちら
▶【ANDPAD AWAD 2025 】専門工事カテゴリ入賞企業 6社まとめはこちら