〜後編〜チーム対抗企画でスピーディーな運用浸透を実現!        「ANDPADラリー」の取り組みに迫る

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近藤達夫 氏(写真右)
代表取締役社長。銀行員など異業種から住宅業界へ転身。1997年に同社を設立し、現在に至る。「偶然の出逢いは必然のめぐり逢い…そして生涯のお付き合いへ」という言葉を大切にしている。

淺見武久 氏(写真中央)
工事部課長。設計領域を担当。「今出来る最善を追求し行動する」ことを大切にしている。「ANDPADラリー」の推進メンバーの一人。

平賀好生 氏(写真左)
工事部課長。太田店を担当する現場監督。「誠意を持って幸せなお家創り」がモットー。「ANDPADラリー」の推進メンバーの一人。

「この出逢いが生涯のおつきあいになりますように」という企業理念を掲げ、埼玉県熊谷市を拠点に、埼玉・群馬エリアで地域に根ざした家づくりを展開している株式会社サンアイホーム。地元の社員、協力業者が一致団結してお客様と生涯のお付き合いをしていくことを大切にしている。2020年12月のANDPADを導入時に、運用浸透を目的とした「ANDPADラリー」という、独自の取り組みの実施を決意。2021年1月末から3月末までの実施期間を経て、社内外でANDPADの運用を浸透定着させることに成功した。そこで、今回の「ANDPADラリー」を推進した代表取締役・近藤達夫氏、工事部課長・平賀好生氏、淺見武久氏にインタビューを実施。後編では、「ANDPADラリー」を実施した理由、取り組みの効果やANDPAD導入後の変化について紹介する。

――ANDPADを導入後、運用浸透を目的に皆様で自主的に「ANDPADラリー」という取り組みを行っていらっしゃいましたね。この取り組みを行なった背景と、具体的な内容について教えていただけますでしょうか。

近藤氏: アンドパッドによるオンラインでの社内説明会の際に、ANDPADに業者さんに報告を上げもらって進行状況を把握するというところが肝だと思い、「ANDPADラリー」を企画し、実施することにしました。当社では、「ご紹介ラリー」など、社内で競い合って成果を上げる取り組みが根付いているので、今回も切磋琢磨できるのではと考えました。できるだけゲーム感覚でANDPADを使っていただくことに慣れていただくということをポイントとして取り組んだ結果、業者の方々も楽しみながら参加してくださいました。

平賀好生 氏  工事部課長「ANDPADラリー」の推進メンバーの一人。

平賀氏: 社員2名と業者7〜8名が1チームで、合計12チームに分かれてANDPADへの日報、中間報告、完了報告、写真アップ報告件数を競うルールにしました。

※中間報告、完了報告はそれぞれANDPADの[進行報告]と[完了報告]を活用して行われています。

導入説明会の時に、アンドパッドの担当者さんから「最初の1〜2ヶ月で浸透しなかったら、浸透しない。2ヶ月が勝負ですよ」と言われたことが印象的でした。業務的にコミュニケーションを取らないチームにしてしまうと、結局やらなくなってしまうと思ったので、チーム編成は「大工チーム」や「電気屋チーム」というように、似たような職種でまとめたのがポイントです。チームの中でできる人ができない人に教えて、全体の底上げに繋げたいという狙いもありました。そのほうが情報交換して興味を持ってもらえるし、写真の撮り方など横展開しやすいですから。
評価は、自分のチームではなく前後の工程のチームが行い、公平性を担保。週に1回ANDPADにどういう画像を上げているかを確認して、動けていない人はプッシュしました。ただ、工程にあまり入らない業者との差がついてしまったのは反省点ですね。

「ANDPADラリー」の概要

――「ANDPADラリー」を遂行するにあたり、工夫された点やご苦労された点などはございましたか。

淺見氏: 状況を見ながら、途中チューニングをしながら進めていきました。業者の上げる画像点数にバラつきがあったので、途中から加点方式を追加したのは良かったと思います。中間報告、完了報告、日報はそれぞれ1点、現場の画像を上げていれば点数問わず1点という評価基準に、良い画像はその都度加点するというルールを追加しました。
全部のデータを見ながら採点をしていくのは大変でしたが、社内で頑張っている人がいるとみんなも協力しようというモチベーションにつながって、業者の方々も一生懸命報告を上げてくださったので、やり切ることができました。

淺見武久 氏(写真中央) 工事部課長 「ANDPADラリー」の推進メンバーの一人。

平賀氏: 協力業者がやってくださっているのに、社員がやらないのは失礼ですからね。週1〜2回工事部の担当者で打ち合わせを行い、「ANDPADラリー」の進行状況や改善点など話し合いました。また、ANDPADを利用していくなかでの運用面の課題があれば、その都度担当者を割り振りながら進めていきました。今後、新規でお仕事させていただく業者に伝えていけるように、わかりづらかったポイントや強化したポイントなどもまとめてあります。

――「ANDPADラリー」を実施した成果はいかがでしたでしょうか。

平賀氏: 現在7〜8割の業者がANDPADでの運用に対応してくれています。業者の方々もプライベートで利用しているコミュニケーションアプリのような感覚で使えるのが良かったみたいです。加点方式を取り入れたことで、「現場がぬかるんでいる」とチャットで報告するなど、施工とは直接関係ない現場の状況を共有してくれることでお互い思いやりあるコミュニケーションが取れるようになりました。

淺見氏: 「ANDPADラリー」を実施したことで、浸透は早かったと思います。設計業務においても、お客様からイメージ画像が送られてきたら、相談された内容とともにANDPAD上で業者に画像共有することが可能になり、お客様の要望を察しやすくなりました。
現場の状況は毎日行かないとわからないですが、お客様から問い合わせが来たらANDPADで確認ができるようになったので、リアルタイムで繋がれたことは良かったです。

近藤氏: 営業担当からもチャットを見ていれば現場の状況がわかるようになったと聞いています。どの職人さんが現場に入っているかも把握できて、工事に関わる人の顔がわかるようになったのも良かったですね。職人からも「ミスが共有できて事前に防げるので、ANDPAD導入は正解だ」という声をいただいています。
それに加えて、サポートセンターに問い合わせしやすいのも助かっています。職人さんがANDPADの使い方が分からず、監督に電話しても出られない場合もありますから、直接サポートセンターに聞いてタイムリーに解決できるのはいいですね。

近藤達夫 氏(写真左) 代表取締役社長

――ANDPAD導入後、業務改善された点は何でしょうか。

日々の業者からの電話がほぼなくなりましたね。毎日2〜3件、多い時では10〜20件くらいは受けていましたが、今はチャット上のやりとりでほとんど完結しますし、ANDPADで進捗状況を確認できるので、業者からの質問などの問い合わせが大幅に減りました。

また、社内のANDPADの問い合わせ窓口を一本化することで改善点が見つけやすくなったり、工程組みの変更がフレキシブルにできるようになりました。
私自身はなるべく現場に行くタイプですが、チャット上で状況がリアルタイムで確認できるので、今後は業者に現場は任せて少しずつ現場に行く回数を減らして、その分をお客様との時間に充てるようにしたいですね。

淺見氏: 設計の立場からだと、設備の承認図であったり、建築確認済証といった自分たちで作成できない図面を協力会社の方々がANDPADに入れておいてくれるのも助かっています。今まで図面のやりとりが発生していましたが、ANDPADを確認すればわかるようになり、負担が減りました。

近藤氏: それぞれの担当が本来の業務に集中できるようになりました。一対一のコミュニケーションではなく、可視化することが大事。ANDPADで他現場のチャットで確認することもできるようになり、社内共有もしやすいです。近隣状況などもチャットですぐに周知できるようになりました。

サンアイホームでのANDPAD導入後の浸透プロセス

――最後に、今後の貴社の展望について教えてください。

近藤氏: 注文住宅と建売住宅を合わせて棟数を伸ばしていきたいと考えているので、ANDPADを活用してより生産性を上げていけるように取り組んでいきます。
また、今後はリフォーム事業の強化や注文住宅だけでなく、建売住宅、中古リノベーションなど、住宅のいろいろな形を提供していきたいと考えています。現在は、なるべく自社で内省化してやっていけるよう体制を整えているところ。そのためには、住宅建築からリフォームまでワンストップの仕組みづくりが必要だと思うので、さらに意識を変えていかなければと思っています。

サンアイホーム様がANDPADの利用浸透を目的に開催された「ANDPADラリー」。
チーム対抗戦という形でゲーミフィケーションの要素を盛り込み、デジタルの導入に「楽しさ」を演出した取り組みは多くの導入推進者様にとって非常に参考になる事例ではないでしょうか。
そして、まずは社員の方々が積極的にANDPADを使うこと。
これにより業者さんや職人さんとのコミュニケーションの主戦場をANDPADへ移行することができた成功要因であり、特に注目したい大きなポイントだ。

株式会社サンアイホーム
https://www.suni-home.co.jp
〒360-0816
埼玉県熊谷市石原343-1
代表取締役:近藤 達夫
設立:1997年6月23日

取材:宮口まりこ、佐伯直行
ライター:金井さとこ
編集:平賀豊麻